ワークスペースを作成して使用する
このドキュメントでは、BigQuery でワークスペースを操作する方法について説明します。これには、次のタスクが含まれます。
- ワークスペースの作成
- ワークスペースの削除
- ワークスペース内のファイルの操作
- ワークスペース内のファイルのバージョン管理
始める前に
BigQuery リポジトリをまだ作成していない場合は、作成します。
必要なロール
ワークスペースへのアクセスは、親リポジトリに対して付与されたロールによって決まります。詳細については、必要なロールをご覧ください。
ワークスペースを作成する
ワークスペースの作成方法は、BigQuery リポジトリとサードパーティ リポジトリのどちらを使用するかによって異なります。
BigQuery リポジトリにワークスペースを作成する
BigQuery リポジトリに新しいワークスペースを作成する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
ワークスペースを作成するリポジトリを選択します。
エディタで [ワークスペースを追加] をクリックします。
[ワークスペースの作成] ペインの [ワークスペース ID] フィールドに、ワークスペースの一意の ID を入力します。
ID には数字、英字、ハイフン、アンダースコアのみを使用できます。
[作成] をクリックします。
サードパーティ リポジトリにワークスペースを作成する
サードパーティ リポジトリに新しいワークスペースを作成する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
ワークスペースを作成するリポジトリを選択します。
エディタで [ワークスペースを追加] をクリックします。[ワークスペースの作成] ペインが開きます。
ワークスペースに既存のブランチを使用するか、新しいブランチを使用するかによって、[既存のリモート ブランチ] ラジオボタンまたは [新しいブランチ] ラジオボタンを選択します。
使用するブランチを指定します。
- [既存のリモート ブランチ] ラジオボタンを選択した場合は、[リモート ブランチ] フィールドで既存のブランチを選択します。
[新しいブランチ] ラジオボタンを選択した場合は、[ワークスペース ID] フィールドにブランチ名を入力します。サードパーティ リポジトリで作成するブランチ名は、BigQuery ワークスペース ID と同じです。
ID には数字、英字、ハイフン、アンダースコアのみを使用できます。
[作成] をクリックします。
ワークスペースにディレクトリを作成する
ワークスペースにディレクトリを作成する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
追加オプションをクリックします。
[リポジトリに作成] > [ディレクトリ] をクリックします。
[ディレクトリ パスを追加] フィールドにディレクトリ パスを入力します。
[ディレクトリを作成] をクリックします。
ワークスペース内のファイルを操作する
ワークスペースには新しいファイルを作成することも、既存のファイルをアップロードすることもできます。
リポジトリには次の種類のファイルを作成またはアップロードできます。
ファイルを作成する
ワークスペースにファイルを作成する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
次のいずれかを行います。
- 追加オプションをクリックします。
- 既存のディレクトリを選択し、 操作オプションをクリックします。
[リポジトリに作成] をクリックし、作成するファイルの種類をクリックします。
[名前] フィールドにファイル名を入力します。
省略可: [親ディレクトリ] フィールドに、ファイルを作成するディレクトリのパスを入力します。
[保存] をクリックします。
ファイルをアップロードする
ワークスペースにファイルをアップロードする手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
次のいずれかを行います。
- 追加オプションをクリックします。
- 既存のディレクトリを選択し、 操作オプションをクリックします。
[リポジトリにアップロード] をクリックし、アップロードするファイルの種類をクリックします。
アップロード ペインで、次のいずれかを行います。
- [ファイルのアップロード] フィールドで [参照] をクリックし、ファイルを選択して [開く] をクリックします。
- [URL] フィールドに、ファイルの URL を入力します。
省略可: [親ディレクトリ] フィールドに、ファイルを作成するディレクトリのパスを入力します。
[アップロード] をクリックします。
ファイルを削除する
ワークスペースからファイルを削除する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
削除するファイルを選択し、
操作オプションをクリックして [削除] をクリックします。[削除] をクリックします。
ファイルでバージョン管理を使用する
このセクションでは、BigQuery のバージョン管理を使用してワークスペース内のファイルを追跡する方法について説明します。
BigQuery では、リポジトリ内のファイルに加えられた変更を追跡するために Git が使用されます。BigQuery リポジトリの場合、ユーザーは Git リポジトリを直接操作します。接続されたリポジトリの場合は、リポジトリの接続時に構成したリモート リポジトリのデフォルト ブランチを操作します。
BigQuery には、ワークスペースの変更のステータスに応じたバージョン管理オプションが表示されます。たとえば、commit されていないローカル変更がワークスペースにある場合にのみ、commit オプションが表示されます。ワークスペース内のファイルがデフォルトまたはデフォルト ブランチの正確なコピーである場合、[最新] というステータスが表示されます。
BigQuery に表示されるバージョン管理オプションは次のとおりです。
- X 件の変更を commit
- ワークスペースまたは選択した変更ファイルの X 件のローカル変更を commit します。commit されていない変更が表示されます。
- デフォルト ブランチに push
- commit された変更をデフォルトのブランチに push します。このオプションは、ワークスペースに commit されていない変更がなく、push されていない commit がある場合に、リポジトリで使用できます。
your-branch-name
に push- commit された変更を
your-branch-name
に push します。このオプションは、ワークスペースに commit されていない変更がない場合に、サードパーティの Git リポジトリに接続されているリポジトリで使用できます。サードパーティ リポジトリのリモート ブランチ名は、BigQuery ワークスペース ID と同じです。 - デフォルト ブランチから pull
- デフォルトのブランチからの最近の変更でワークスペースを更新します。このオプションは、ワークスペースに commit されていない変更がない場合に、リポジトリで使用できます。
your-branch-name
から pullyour-branch-name
からの最近の変更でワークスペースを更新します。このオプションは、ワークスペースに commit されていない変更がない場合に、サードパーティの Git リポジトリに接続されているリポジトリで使用できます。サードパーティ リポジトリのリモート ブランチ名は、BigQuery ワークスペース ID と同じです。- 前回の commit に戻す
- ワークスペース内のファイルを前回の commit の状態に復元します。
変更を pull する
ワークスペースがリポジトリと同期されていない場合、pull オプションが表示されます。
リポジトリからワークスペースに変更を pull する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
ワークスペース ペインで、次の操作を行います。
- BigQuery リポジトリ内の場合は、[デフォルトのブランチから pull] をクリックします。
サードパーティの Git リポジトリに接続されているリポジトリ内の場合は、次のいずれかを行います。
- [デフォルト ブランチから pull] をクリックして、サードパーティ リポジトリのデフォルト ブランチから pull します。
- [
your-branch-name
から pull] をクリックして、現在のワークスペースに対応するサードパーティ リポジトリのブランチから pull します。
変更を commit する
ワークスペースで変更を加えると、commit オプションが表示されます。すべてのローカル変更または選択したファイルを commit できます。ファイルの追加や変更を行った場合、ワークスペース ペインでそのファイルの横に青い点が表示されます。
ワークスペースからリポジトリに変更を commit する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
ワークスペース ペインで、[X 件の変更を commit] をクリックします。
[変更の commit] ペインで、次の操作を行います。
commit する変更ファイルを選択します。
ファイルを選択しないと、すべてのローカル変更が commit されます。変更ファイルは、ファイルの状態、ファイル名、パスでフィルタできます。
[commit メッセージを追加] フィールドに、commit の説明を入力します。
[全ての変更を commit] または [X 件の変更を commit] をクリックします。
ボタンの名称は、commit するファイルの選択によって異なります。
変更を push する
変更を commit すると、push オプションが表示されます。
ワークスペースからリポジトリに変更を push する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
ワークスペース ペインで、次の操作を行います。
- BigQuery リポジトリ内の場合は、[デフォルト ブランチに push] をクリックします。
サードパーティの Git リポジトリに接続されているリポジトリ内の場合は、次のいずれかを行います。
- [デフォルト ブランチに push] をクリックして、サードパーティ リポジトリのデフォルト ブランチに push します。
- [
your-branch-name
に push] をクリックして、現在のワークスペースに対応するサードパーティ リポジトリのブランチに push します。
commit されていない変更を元に戻す
commit されていない変更を元に戻す手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
ワークスペース ペインで、バージョン管理ボタンの
矢印プルダウンをクリックし、[前回の commit に戻す] をクリックします。
マージの競合を解決する
ワークスペースのローカル変更がリポジトリのデフォルト ブランチに加えられた変更と互換性がない場合、マージの競合が発生することがあります。通常、複数のユーザーが同じファイルを同時に編集している場合に発生します。
一般に、別のユーザーが競合する変更をあるブランチに push した後に、同じブランチから pull すると、マージの競合が発生します。影響を受けるファイルを編集して、マージの競合を手動で解決する必要があります。
次のコードサンプルは、SQL ファイルに表示されるマージの競合を示しています。
<<<<<<< HEAD
SELECT 1 as CustomerOrders
=======
SELECT 1 as Orders
>>>>>>> refs/heads/main
マージの競合を解決する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
影響を受けるファイルを選択し、選択した変更を加えて編集します。
省略可: 変更を push します。
commit 履歴を表示する
commit 履歴を表示する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダを開きます。
操作するワークスペースを含むリポジトリを選択します。
エディタで目的のワークスペースを見つけて、[開く] をクリックします。
ワークスペース ペインが開きます。
ワークスペース ペインで、バージョン管理ボタンの
矢印プルダウンをクリックし、[commit 履歴を表示] をクリックします。
ワークスペースを削除する
ワークスペースとそのすべてのコンテンツを削除する手順は次のとおりです。
Google Cloud コンソールで [BigQuery] ページに移動します。
[エクスプローラ] ペインで、[リポジトリ] フォルダをクリックします。
[Git リポジトリ] ペインで、削除するワークスペースを選択します。
操作オプションをクリックして、[削除] をクリックします。
[削除] をクリックします。
次のステップ
- リポジトリを作成する方法を確認する。