このガイドでは、Google Cloud の SAP 用エージェントを使用して、SAP HANA ワークロードを最適な形で実行するために、Compute Engine ベアメタル インスタンスでゲスト オペレーティング システム(OS)を構成する方法について説明します。
X4 などのベアメタル インスタンスで必要なゲスト OS 構成をシームレスに実行するには、Google Cloud の SAP 用エージェントの configureinstance
コマンドを実行します。
このガイドは、Compute Engine ベアメタル インスタンスで SAP ワークロードを実行する SAP Basis 管理者および SAP システム管理者を対象としています。
始める前に
X4 などのベアメタル インスタンスをデプロイします。
Google Cloud で SAP HANA を実行するために使用できる Compute Engine ベアメタル マシンタイプ、使用可能な OS バージョン、ブロック ストレージ構成の詳細については、SAP HANA のベアメタル マシンタイプをご覧ください。
ベアメタル インスタンスをデプロイする方法については、公開イメージからベアメタル インスタンスを作成するをご覧ください。
Google Cloud の SAP 用エージェントのバージョン 3.6(最新)がベアメタル インスタンスにインストールされていることを確認します。
コンピューティング インスタンスにエージェントをインストールする方法については、Google Cloud の SAP 用エージェントを Compute Engine インスタンスにインストールして構成するをご覧ください。
ベアメタル インスタンスでゲスト OS を構成する
SSH または任意の方法を使用して、ベアメタル インスタンスに接続します。
ベアメタル インスタンスの OS が SAP HANA ワークロードを実行するように最適に構成されているかどうかを確認します。
sudo /usr/bin/google_cloud_sap_agent configureinstance -check
コマンド出力で、OS 構成が必要かどうかを確認します。X4 インスタンスが SAP HANA を実行するために必要な OS パッケージについては、GitHub のエージェントの読み取り専用リポジトリにある次のファイル(GoogleCloudPlatform/sapagent/internal/onetime/configureinstance/configurex4.go)をご覧ください。
上記のコマンド出力に OS 構成が必要であると記載されている場合は、OS 構成を適用します。
sudo /usr/bin/google_cloud_sap_agent configureinstance -apply
ベアメタル インスタンスを再起動します。
必要に応じて、エージェントがベアメタル インスタンスで行った OS 構成に関する情報を表示するには、次のログファイルを参照してください。
/var/log/google-cloud-sap-agent/configureinstance.log
X4 インスタンスのハイパースレッディングを無効にする
シナリオによっては、基盤となる X4 インスタンスでハイパースレッディングを無効にすることで、OLTP ベースの SAP HANA ワークロードのパフォーマンスを改善できます。詳細については、ハイパースレッディングをご覧ください。
Google Cloud の SAP 用エージェントを使用して X4 インスタンスのハイパースレッディングを無効にするには、次の操作を行います。
SSH または任意の方法を使用して X4 インスタンスに接続します。
X4 インスタンスのハイパー スレッディングを無効にします。
sudo /usr/bin/google_cloud_sap_agent configureinstance -apply -hyperThreading="off"
X4 インスタンスを再起動します。