Dataproc の料金
Compute Engine 上の Dataproc の料金
Compute Engine 上の Dataproc の料金は、Dataproc クラスタのサイズとクラスタの実行期間に基づきます。クラスタのサイズは、マスターノードとワーカーノードを含む、クラスタ全体の仮想 CPU(vCPU)の総数に基づきます。クラスタの実行期間とは、クラスタの作成から停止または削除までの時間のことです。
Dataproc の料金は $0.010 * # of vCPUs * hourly duration
で表されます。
料金の式は時間単位ですが、Dataproc クラスタは 1 秒単位で課金されます。ただし、最小課金時間は 1 分です。秒単位での使用に対して時間単位の料金設定を適用するため、使用時間は時間を少数に直して表されます(たとえば、30 分は 0.5 時間)。
Dataproc の料金は、各仮想マシンの Compute Engine のインスタンスあたりの料金に加算されます(他の Google Cloud リソースの使用をご覧ください)。
未払い料金
次の Dataproc のオペレーションとシナリオでは、料金が発生します。
スケーリングと 自動スケーリング: VM がクラスタに追加されると、VM がアクティブな間は料金が発生します。これらの累積料金は、VM が削除されるまで継続します。
エラー状態のクラスタ: Dataproc クラスタがエラー状態の場合、クラスタ VM はアクティブなままで、料金は引き続き発生します。これらの累積料金は、クラスタが削除されるまで継続します。
料金の例
例として、次の構成を持つ(マスターノードとワーカーノードを含む)クラスタについて考えてみます。
項目 | マシンタイプ | 仮想 CPU 数 | アタッチされている永続ディスク | クラスタ内の数 |
---|---|---|---|---|
マスターノード | n1-standard-4 | 4 | 500 GB | 1 |
ワーカーノード | n1-standard-4 | 4 | 500 GB | 5 |
この Dataproc クラスタには 24 個の仮想 CPU があります(マスター用に 4 個、20 個はワーカーに分散)。Dataproc の課金では、このクラスタのサイズ(24 個の仮想 CPU)と実行時間に基づいて料金を求めます(ノードのスケールダウンやプリエンプトはないものとします)。クラスタが 2 時間実行される場合、次の式から Dataproc の料金が得られます。
Dataproc charge = # of vCPUs * hours * Dataproc price = 24 * 2 * $0.01 = $0.48
この例のクラスタでは、Dataproc の料金のほかに、Compute Engine と標準永続ディスク設定容量について課金されます(他の Google Cloud リソースの使用をご覧ください)。料金計算ツールを使用すると、Google Cloud リソースの費用を個別に確認できます。
他の Google Cloud リソースの使用
統合型のマネージド ソリューションである Dataproc は、他の Google Cloud テクノロジーの上に構築されるものです。Dataproc クラスタが使用する以下のリソースは、それぞれ独自の料金設定で課金されます。
- Compute Engine - Dataproc クラスタのすべての Compute Engine インスタンスには 1 分の最小課金時間があり、1 秒単位での使用時間と継続利用料金ルールに基づいて課金されます。
- 標準永続ディスク設定容量
- Cloud Monitoring - Google Cloud Observability の料金をご覧ください。
上記のリソース以外に、Dataproc クラスタがオプションで利用できる以下のリソースも(これらに限定されません)、それぞれ独自の料金設定で課金されます。
Dataproc on GKE の料金
このセクションでは、ユーザー管理の GKE で実行される仮想 Dataproc クラスタにのみ適用される料金について説明します。ユーザー管理の GKE クラスタに適用される追加料金については、GKE の料金をご覧ください。
Dataproc on GKE の料金計算式$0.010 * # of vCPUs * hourly duration
は Dataproc on Compute Engine の料金計算式と同じで、クラスタ内の Dataproc が作成したノードプール
の VM インスタンスで実行されている仮想 CPU の合計数に適用されます。仮想マシン インスタンスの期間とは、インスタンスの作成から削除までの時間の長さです。Compute Engine 上の Dataproc と同様に、GKE 上の Dataproc は秒単位で課金されますが、仮想マシン インスタンスごとに 1 分間の最小課金時間があります。他の Google Cloud の料金
が Dataproc の料金に加えて適用されます。
Dataproc で作成されたノードプールは、複数のクラスタで共有される可能性があるため、Dataproc クラスタの削除後も存在し続けます。ノードプールを削除するか、ノードプールをスケールダウンしてインスタンスを 0 にすると、Dataproc の継続的な課金は発生しません。残っているノードプールの VM は、削除するまで料金が発生し続けます。
Dataproc サーバーレスの料金
Dataproc Serverless の料金をご覧ください。
次のステップ
- Dataproc のドキュメントを読む。
- Dataproc を使ってみる。
- 料金計算ツールを試す。
- Dataproc のソリューションとユースケースについて学習する。