リージョン ディスクを作成して管理する


Hyperdisk Balanced High Availability とリージョン Persistent Disk は、Compute Engine に高可用性(HA)サービスを実装できるストレージ オプションです。リージョン Persistent Disk と Hyperdisk Balanced の高可用性は、同じリージョン内の 2 つのゾーン間でデータを同期的にレプリケートし、1 つのゾーンの障害に対してディスクデータの HA を確保します。 リージョン ディスクは、ブートディスクまたはブートディスク以外のディスクです。

ディスク アクセスモードを設定して、さまざまなインスタンスが Hyperdisk Balanced High Availability ディスクに同時にアクセスできるようにすることもできます。リージョン ディスクは、ディスクのレプリカと同じゾーン内のインスタンスにのみ接続できます。詳細については、インスタンス間でディスクを共有するをご覧ください。

このドキュメントでは、リージョン ディスクに対して次のタスクを行う方法について説明します。

始める前に

必要なロールと権限

リージョン ディスクの作成に必要な権限を取得するには、プロジェクトに対する次の IAM ロールを付与するよう管理者に依頼してください。

ロールの付与については、プロジェクト、フォルダ、組織に対するアクセス権の管理をご覧ください。

これらの事前定義ロールには、リージョン ディスクの作成に必要な権限が含まれています。必要とされる正確な権限については、「必要な権限」セクションを開いてご確認ください。

必要な権限

リージョン ディスクを作成するには、次の権限が必要です。

  • compute.disks.create
  • compute.instances.attachDisk
  • compute.disks.use
  • ディスクのスナップショットを作成する: compute.disks.createSnapshot
  • ディスクの詳細を表示する: compute.disks.get
  • ディスクのリストを取得する: compute.disks.list
  • ディスクのサイズを変更する: compute.disks.update

カスタムロールや他の事前定義ロールを使用して、これらの権限を取得することもできます。

制限事項

  • リージョン Persistent Disk をアタッチできるのは、E2N1N2N2D のマシンタイプを使用する VM のみです。
  • Hyperdisk Balanced High Availability は、サポートされているマシンタイプにのみ接続できます。
  • リージョン Persistent Disk を OS イメージから作成することはできません。OS イメージから作成されたディスクで作成することもできません。
  • ゾーンディスクのクローンを作成して Hyperdisk Balanced High Availability ディスクを作成することはできません。ゾーンディスクから Hyperdisk Balanced High Availability ディスクを作成するには、ゾーンディスクを Hyperdisk Balanced High Availability ディスクに変更するの手順に沿って作成します。
  • 読み取り専用モードを使用すると、最大 10 個の VM インスタンスにリージョン バランス永続ディスクをアタッチできます。
  • リージョン標準永続ディスクの最小サイズは 200 GiB です。
  • リージョン Persistent Disk またはHyperdisk Balanced High Availability ボリュームのサイズを増やすことはできますが、縮小はできません。
  • リージョン永続ディスクと Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームのパフォーマンス特性は、対応するゾーンディスクとは異なります。詳細については、 Persistent Disk のパフォーマンスについてHyperdisk Balanced High Availability のパフォーマンスの上限をご覧ください。
  • マルチライター モードの Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームをブートディスクとして使用することはできません。
  • ゾーンディスクのクローンを作成してレプリケートされたディスクを作成する場合、2 つのゾーンレプリカは作成時には完全には同期しません。作成後、リージョン ディスクのクローンは平均で 3 分以内に使用できるようになります。ただし、ディスクが完全にレプリケートされた状態になり、目標復旧時点(RPO)がゼロに近くなるまで、数十分かかる場合があります。詳細については、レプリケートされたディスクが完全にレプリケートされたかどうかを確認する方法をご覧ください。

リージョン ディスクをインスタンスのブートディスクとして使用する方法

本番環境のワークロードをプロビジョニングする前に、事前にプロビジョニングされたステートフル ワークロードのブートディスクとして、リージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability ディスクをアタッチできます。リージョン ブートディスクは 2 つのコンピューティング インスタンスに同時にアタッチできないため、リージョン ブートディスクはホット スタンバイ用ではありません。

スナップショットから作成できるのは、 リージョン永続ディスクまたは Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームのみで、OS イメージからリージョン ディスクを作成することはできません。

リージョン ディスクをインスタンスのブートディスクとして使用するには、次のいずれかの方法を使用します。

  1. リージョン ブートディスクを使用して新しいインスタンスを作成する
  2. リージョン ブートディスクを作成し、インスタンスにアタッチする。
    1. ブートディスクのスナップショットからリージョン ディスクを作成する
    2. リージョン ブートディスクをインスタンスにアタッチする

リージョン ブートディスクをレプリカゾーンで実行中のスタンバイ インスタンスにフェイルオーバーする必要がある場合は、リージョン ブートディスクをインスタンスにアタッチするの手順を使用します。

リージョン ディスクを作成する

リージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームを作成します。ディスクは、アタッチするコンピューティング インスタンスと同じリージョンに存在している必要があります。

Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームを作成する場合は、ディスク アクセスモードを設定して、異なるインスタンスがディスクに同時にアクセスできるようにすることもできます。詳細については、インスタンス間でディスクを共有するをご覧ください。

リージョン永続ディスクの場合、コンソールでディスクを作成すると、デフォルトのディスクタイプpd-balanced になります。 Google Cloud gcloud CLI または REST を使用してディスクを作成する場合、デフォルトのディスクタイプは pd-standard です。

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで、[ディスク] ページに移動します。

    [ディスク] に移動

  2. 必要なプロジェクトを選択します。

  3. [ディスクを作成] をクリックします。

  4. [名前] でディスクの名前を指定します。

  5. [ロケーション] で [リージョン] を選択します。

  6. リージョンゾーンを選択します。インスタンスの作成時に同じリージョンを選択する必要があります。

  7. 同じリージョン内の [レプリカゾーン] を選択します。いずれかのゾーンのインスタンスにディスクを接続する必要があるため、選択したゾーンをメモしておきます。

  8. [ディスクソースのタイプ] を選択します。

  9. [ディスクの設定] で、ディスクタイプサイズを選択します。デフォルトの [プロビジョニングされた IOPS] と [プロビジョニングされたスループット] の設定を変更することもできます。

  10. 省略可: Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームの場合は、マルチライター モードでディスクを作成することによって、ディスクを複数のインスタンスにアタッチできます。[アクセスモード] で、[複数の VM の読み取り / 書き込み] を選択します。

  11. [作成] をクリックして、ディスクの作成を終了します。

gcloud

compute disks create コマンドを使用してリージョン ディスクを作成します。

スループットや IOPS を上げるためにリージョン SSD 永続ディスクが必要な場合は、--type フラグで pd-ssd を指定します。

gcloud compute disks create DISK_NAME \
   --size=DISK_SIZE \
   --type=DISK_TYPE \
   --region=REGION \
   --replica-zones=ZONE1,ZONE2
   --access-mode=DISK_ACCESS_MODE

次のように置き換えます。

  • DISK_NAME: 新しいディスクの名前
  • DISK_SIZE: 新しいディスクのサイズ(GiB)
  • DISK_TYPE:リージョン Persistent Disk の場合、これはリージョン ディスクのタイプです。デフォルト値は pd-standard です。 Hyperdisk の場合は、値 hyperdisk-balanced-high-availability を指定します。
  • REGION: リージョン ディスクを配置するリージョン(例: europe-west1
  • ZONE1ZONE2: 2 つのディスク レプリカが配置されるリージョン内のゾーン(例: europe-west1-b,europe-west1-c
  • DISK_ACCESS_MODE: 省略可。インスタンスが Hyperdisk Balanced High Availability ディスク上のデータにアクセスする方法を指定します。次の値を使用できます。

    • READ_WRITE_SINGLE: 1 つのインスタンスからの読み取り / 書き込みアクセス。これがデフォルトです。
    • READ_WRITE_MANY: 複数のインスタンスからの読み取り / 書き込みアクセス。

    アクセスモードを設定できるのは、Hyperdisk Balanced High Availability ディスクに対してのみです。

Terraform

リージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability を作成するには、google_compute_region_disk リソースを使用します。

resource "google_compute_region_disk" "regiondisk" {
  name                      = "region-disk-name"
  snapshot                  = google_compute_snapshot.snapdisk.id
  type                      = "pd-ssd"
  region                    = "us-central1"
  physical_block_size_bytes = 4096
  size                      = 11

  replica_zones = ["us-central1-a", "us-central1-f"]
}

REST

リージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームを作成するには、compute.regionDisks.insert メソッドPOST リクエストを作成します。

空のディスクを作成するには、スナップショット ソースを指定しないでください。

POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/disks
{
  "name": "DISK_NAME",
  "region": "projects/PROJECT_ID/regions/REGION",
  "replicaZones": [
    "projects/PROJECT_ID/zones/ZONE1",
    "projects/PROJECT_ID/zones/ZONE2"
  ],
  "sizeGb": "DISK_SIZE",
  "type": "projects/PROJECT_ID/regions/REGION/diskTypes/DISK_TYPE",
  "accessMode": "DISK_ACCESS_MODE"
}

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID
  • REGION: リージョン ディスクを配置するリージョン(例: europe-west1
  • DISK_NAME: 新しいディスクの名前
  • ZONE1ZONE2: 新しいディスクのレプリカが配置されるゾーン。
  • DISK_SIZE: 新しいディスクのサイズ(GiB)
  • DISK_TYPE:リージョン永続ディスクの場合、これは Persistent Disk のタイプです。 Hyperdisk の場合は、値 hyperdisk-balanced-high-availability を指定します。
  • DISK_ACCESS_MODE: 省略可。インスタンスが Hyperdisk Balanced High Availability ディスク上のデータにアクセスする方法を指定します。次の値を使用できます。

    • READ_WRITE_SINGLE: 1 つのインスタンスからの読み取り / 書き込みアクセス。これがデフォルトです。
    • READ_WRITE_MANY: 複数のインスタンスからの読み取り / 書き込みアクセス。

    アクセスモードを設定できるのは、Hyperdisk Balanced High Availability ディスクに対してのみです。

リージョン ディスクをインスタンスに接続する

ブートディスク以外のディスクの場合は、リージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームを作成した後、インスタンスにアタッチできます。インスタンスは、ディスクと同じリージョンに存在する必要があります。

リージョン ブートディスクをインスタンスにアタッチするには、リージョン ブートディスクをインスタンスにアタッチするをご覧ください。

Hyperdisk Balanced High Availability ディスクを複数のインスタンスにアタッチするには、インスタンスごとにこのセクションの手順を繰り返します。Hyperdisk Balanced High Availability ディスクは、読み取り / 書き込みモードでのみアタッチできます。

コンソール

  1. ディスクをインスタンスにアタッチするには、[VM インスタンス] ページに移動します。

    [VM インスタンス] に移動

  2. [名前] 列で、インスタンスの名前をクリックします。

  3. [編集] をクリックします。

  4. [+ 既存のディスクを接続] をクリックします。

  5. 以前に作成したリージョン ディスクを選択してインスタンスに追加します。

  6. 選択したディスクがすでに別のインスタンスに接続されているという警告が表示された場合は、[ディスクを強制接続する] ボックスを選択して、編集しているインスタンスにディスクを強制的にアタッチします。

    リージョン ディスクのフェイルオーバーで、リージョン ディスクを強制的にアタッチするユースケースを確認します。

  7. 省略可: Hyperdisk Balanced High Availability ディスクを複数のインスタンスにアタッチする場合は、[ディスク アタッチメント モード] で [読み取り / 書き込み] を選択します。

  8. [保存] をクリックします。

  9. [VM の編集] ページで、[保存] をクリックします。

gcloud

リージョン たディスクを実行中または停止中のインスタンスにアタッチするには、--disk-scope フラグを regional に設定して compute instances attach-disk コマンドを使用します。

マルチライター モードで Hyperdisk Balanced High Availability ディスクを複数のインスタンスにアタッチする場合、サポートされているアタッチメント モードは rw のみです。これはデフォルトのアクセスモードです。--mode フラグを含める必要はありません。

gcloud compute instances attach-disk INSTANCE_NAME \
    --disk=DISK_NAME \
    --disk-scope=regional \
    --device-name=DEVICE_NAME

次のように置き換えます。

  • INSTANCE_NAME: リージョン ディスクを追加するインスタンスの名前
  • DISK_NAME: インスタンスにアタッチする新しいディスクの名前。
  • DEVICE_NAME: 省略可。ゲスト OS がシンボリック リンクの作成に使用する名前。OS レベルでディスクの識別に役立ちます。

Terraform

リージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームをインスタンスにアタッチするには、google_compute_attached_disk リソースを使用します。

resource "google_compute_instance" "test_node" {
  name         = "test-node"
  machine_type = "f1-micro"
  zone         = "us-west1-a"

  boot_disk {
    initialize_params {
      image = "debian-cloud/debian-11"
    }
  }
  attached_disk {
    source      = google_compute_disk.default.id
    device_name = google_compute_disk.default.name
  }

  network_interface {
    network = "default"
    access_config {
      # Ephemeral IP
    }
  }

  # Ignore changes for persistent disk attachments
  lifecycle {
    ignore_changes = [attached_disk]
  }


}

REST

実行中または停止中のインスタンスにリージョン ディスクをアタッチするには、compute.instances.attachDisk メソッドPOST リクエストを作成し、作成したリージョン ディスクの URL を指定します。

マルチライター モードで Hyperdisk Balanced High Availability ディスクを複数のインスタンスにアタッチする場合、サポートされているアタッチメント モードは READ-WRITE のみです。これはデフォルトのアクセスモードです。mode プロパティを含める必要はありません。

POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/zones/ZONE/instances/INSTANCE_NAME/attachDisk
{
  "source": "/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/disks/DISK_NAME",
  "deviceName": DEVICE_NAME
}

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID
  • ZONE: インスタンスの場所
  • INSTANCE_NAME: 新しいリージョン ディスクを追加するインスタンスの名前
  • REGION: リージョン ディスクが配置されるリージョン
  • DISK_NAME: リージョン ディスクの名前( Google Cloud コンソールに表示される名前)。
  • DEVICE_NAME: 省略可。ゲスト OS がシンボリック リンクの作成に使用する名前。OS レベルでディスクの識別に役立ちます。

ブートディスク以外のディスクの場合は、空のリージョン ディスクを作成してインスタンスにアタッチした後、ディスクをフォーマットしてマウントする必要があります。これにより、オペレーティング システムが使用可能な保存容量を使用できるようになります。

ゾーンディスクをリージョン ディスクに変更する

既存のゾーン Persistent Disk をリージョン Persistent Disk に変換するには、既存のゾーンディスクのクローンを作成して新しいディスクを作成します。詳細については、ゾーンディスクからリージョン ディスクのクローンを作成するをご覧ください。

Hyperdisk をリージョン ディスクに変換するには、ゾーンディスクを Hyperdisk Balanced High Availability ディスクに変換するの説明に従って、既存のディスクのスナップショットから新しい Hyperdisk Balanced High Availability ディスクを作成します。

リージョン ブートディスクを使用して新しいインスタンスを作成する

高可用性コンピューティング インスタンスを設定する場合は、リージョン ブートディスクを使用してプライマリ インスタンスを作成できます。ゾーンが停止した場合、新しいインスタンスを作成する代わりに、セカンダリ ゾーンでインスタンスを再起動できます。

ブートデバイスがリージョン ディスクである高可用性の設定では、スタンバイ インスタンスの事前作成と開始は行わないことをおすすめします。代わりに、フェイルオーバー段階でスタンバイ インスタンスを作成するときに、forceAttach オプションを使用して既存のリージョン ディスクをアタッチします。

既存のゾーンディスクをリージョン ディスクに変更する場合は、代わりにゾーンディスクをリージョン ディスクに変更するをご覧ください。それ以外の場合は、リージョン ディスクであるブートディスクを使用してインスタンスを作成するには、次のいずれかの方法を使用します。

コンソール

  1. Google Cloud コンソールで [インスタンスの作成] ページに移動します。

    [インスタンスの作成] に移動

    プロンプトが表示されたら、プロジェクトを選択して [続行] をクリックします。

    [インスタンスの作成] ページが表示され、[マシンの構成] ペインが表示されます。

  2. [マシンの構成] ペインで、次の操作を行います。

    1. [名前] フィールドに、インスタンスの名前を指定します。詳細については、リソースの命名規則をご覧ください。
    2. 省略可: [ゾーン] フィールドで、このインスタンスのゾーンを選択します。

      デフォルトでは [すべて] が選択されています。このデフォルトの選択を変更しない場合は、マシンタイプと可用性に基づいてゾーンが自動的に選択されます。

    3. 次のいずれかのオプションから、インスタンスのマシン ファミリーを選択します。

      • 汎用
      • コンピューティング最適化
      • メモリ最適化
      • ストレージ最適化
      • GPU

      選択したマシン ファミリーで使用可能なマシンシリーズが Google Cloud コンソールに表示されます。

    4. [シリーズ] 列で、インスタンスのマシンシリーズを選択します。

      前の手順でマシン ファミリーとして [GPU] を選択した場合は、必要な [GPU のタイプ] を選択します。選択した GPU のタイプに対して、マシンシリーズが自動的に選択されます。

    5. [マシンタイプ] セクションで、インスタンスのマシンタイプを選択します。

  3. ナビゲーション メニューで [OS とストレージ] をクリックします。表示された [オペレーティング システムとストレージ] ペインで、次の操作を行います。

    新しいディスクを追加する際に構成できるパラメータの詳細については、Persistent Disk についてGoogle Cloud Hyperdisk についてをご覧ください。

    1. ブートディスクの構成を開始するには、[変更] をクリックします。[ブートディスク] ペインが表示され、[公開イメージ] タブが表示されます。
    2. 次のいずれかの方法で、ブートディスクのデータソースを構成します。

      • ブートディスクのデータソースとして標準スナップショットを選択するには、[スナップショット] をクリックし、表示された [スナップショット] タブで次のように指定します。

        1. [スナップショット] リストで、スナップショットを選択します。
        2. [ブートディスクの種類] リストで、ブートディスクの種類を選択します。
        3. [サイズ(GB)] フィールドで、ブートディスクのサイズを指定します。
      • ブートディスクのデータソースとしてアーカイブ スナップショットを選択するには、[アーカイブ スナップショット] をクリックし、表示された [アーカイブ スナップショット] タブで次のように指定します。

        1. [アーカイブ スナップショット] リストで、アーカイブ スナップショットを選択します。
        2. [ブートディスクの種類] リストで、ブートディスクの種類を選択します。
        3. [サイズ(GB)] フィールドで、ブートディスクのサイズを指定します。
      • 既存のディスクをブートディスクとして選択するには、[既存のディスク] をクリックします。次に、表示された [既存のディスク] タブで、[ディスク] リストから既存のリージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability ボリュームを選択します。

    3. 省略可: 詳細な構成オプションについては、[詳細設定を表示] セクションを展開します。

    4. ブートディスクのオプションを確認して [オペレーティング システムとストレージ] ペインに戻るには、[選択] をクリックします。

    5. 省略可: 非ブートディスクをインスタンスにアタッチする方法については、非ブートディスクを追加したインスタンスを作成するをご覧ください。

  4. 既存のブートディスクを選択しなかった場合は、次の手順でリージョン ディスクとして構成します。

    1. ナビゲーション メニューで [データ保護] をクリックします。表示された [データ保護] ペインで、次の操作を行います。

      1. インスタンスで同期ディスク レプリケーション(リージョン Persistent Disk または Hyperdisk Balanced High Availability)を使用するように、すべての新しいディスクを構成するには、[リージョン ディスク] チェックボックスをオンにします

      2. (デフォルトでは対応は不要です)。[ブートディスクを除外] チェックボックスをオフにします。

  5. 省略可: その他の構成オプションを指定します。詳細については、インスタンス作成時の構成オプションをご覧ください。

  6. インスタンスを作成して起動するには、[作成] をクリックします。

gcloud

gcloud compute instances create コマンドを使用してインスタンスを作成し、--create-disk フラグを使用してリージョン ディスクを指定します。

gcloud compute instances create PRIMARY_INSTANCE_NAME  \
 --zone=ZONE  \
 --create-disk=^:^name=REGIONAL_DISK_NAME:boot=true:type=DISK_TYPE:source-snapshot=SNAPSHOT_NAME:replica-zones=ZONE,REMOTE_ZONE

disk パラメータを指定する際、文字 ^:^ はパラメータ間の区切り文字がコロン(:)であることを示します。これにより、replica-zones パラメータを指定する際にカンマ(,)を使用できます。

次のように置き換えます。

  • PRIMARY_INSTANCE_NAME: インスタンスの名前
  • ZONE: インスタンスを作成するゾーンの名前
  • REGIONAL_DISK_NAME: リージョン ディスクの名前
  • DISK_TYPE: 作成するディスクのタイプ。例: hyperdisk-balanced-high-availability Persistent Disk を使用する場合は、--create-disk フラグ内に scope=regional を指定して、リージョン Persistent Disk を作成する必要があります。
  • SNAPSHOT_NAME: ブートディスク用に作成したスナップショットの名前
  • REMOTE_ZONE: リージョン ディスクの代替ゾーン

REST

instances.insert メソッドPOST リクエストを作成し、boot: 'true' プロパティと replicaZones プロパティを指定します。例:

POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/zones/ZONE/instances
{
 "name": "INSTANCE_NAME",
 "disks": [{
    "boot": true,
    "initializeParams": {
       "sourceSnapshot": "global/snapshots/BOOT_SNAPSHOT_NAME",
       "replicaZones": [
           "projects/PROJECT_ID/zones/ZONE",
           "projects/PROJECT_ID/zones/REMOTE_ZONE"
       ],
       "diskType": "projects/PROJECT_ID/zones/ZONE/diskTypes/DISK_TYPE"
    }
  }],
 "networkInterfaces": [
    {
      "network": "global/networks/default"
    }
  ]
}

次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID
  • ZONE: インスタンスを作成するゾーンの名前
  • INSTANCE_NAME: インスタンスの名前
  • BOOT_SNAPSHOT_NAME: ブートディスク スナップショットの名前
  • REMOTE_ZONE: リージョン ディスクのリモートゾーン
  • DISK_TYPE: 作成するディスクのタイプ。例: hyperdisk-balanced-high-availability、 、pd-balanced

追加のリージョン ディスクを使用して新しいインスタンスを作成する

インスタンスを作成する際は、必要に応じて、リージョン Persistent Disk ボリュームまたはHyperdisk Balanced High Availability ボリュームを追加のディスクとして含めることができます。

リージョン Persistent Disk またはHyperdisk Balanced High Availability ボリュームを作成してインスタンスの作成時にインスタンスにアタッチするには、次のいずれかをご覧ください。

リージョン ブートディスクをインスタンスにアタッチする

手順は次のとおりです。

  • 既存のインスタンスのブートディスクをリージョン ブートディスクに置き換えます。
  • リージョン ブートディスクを、バックアップ ゾーンで実行されているホット スタンバイ インスタンスにフェイルオーバーします。これを行うには、リージョン ディスクをブートディスクとしてインスタンスにアタッチします。

以下の手順では、リージョン ディスクとインスタンスがすでに存在することを前提としています。

gcloud

  1. インスタンスを停止します。
    gcloud compute instances stop INSTANCE_NAME  --zone=ZONE
    
  2. 現在のブートディスクをインスタンスから切断します。
    gcloud compute instances detach-disk INSTANCE_NAME \
     --zone=ZONE --disk=CURRENT_BOOT_DEVICE_NAME
    
  3. リージョン ブートディスクをインスタンスにアタッチします。
    gcloud compute instances attach-disk INSTANCE_NAME  \
     --zone=ZONE  \
     --disk=REGIONAL_DISK_NAME  \
     --disk-scope=regional --force-attach \
     --boot
    
  4. インスタンスを再起動します。

    gcloud compute instances start INSTANCE_NAME
    

上記のコマンドの変数を次のように置き換えます。

  • INSTANCE_NAME: リージョン ブートディスクをアタッチするインスタンスの名前
  • ZONE: インスタンスを配置するゾーン
  • CURRENT_BOOT_DEVICE_NAME: インスタンスで使用されているブートディスクの名前。通常、これはインスタンスの名前と同じです。
  • REGIONAL_DISK_NAME: ブートディスクとしてインスタンスにアタッチするリージョン ディスクの名前

省略可: 停止または障害によって、プライマリ インスタンスからリージョン ブートディスクを正常に切断できない場合は、--force-attach フラグを含めます。

REST

  1. インスタンスを停止します。

    POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/zones/ZONE/instances/INSTANCE_NAME/stop
    
  2. 現在のブートディスクをインスタンスから切断します。

    POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/zones/ZONE/instances/INSTANCE_NAME/detachDisk?deviceName=CURRENT_BOOT_DEVICE_NAME
    
  3. リージョン ブートディスクをインスタンスにアタッチします。

    compute.instances.attachDisk メソッドに POST リクエストを作成し、リージョン ブートディスクへの URL を指定します。

    POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/zones/ZONE/instances/INSTANCE_NAME/attachDisk
    {
    "source": "compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/disks/REGIONAL_DISK_NAME",
    "boot": true
    }
  4. インスタンスを再起動します。

    POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/zones/ZONE/instances/INSTANCE_NAME/start
    

上記のコマンドの変数を次のように置き換えます。

  • PROJECT_ID: プロジェクト ID
  • INSTANCE_NAME: リージョン ディスクをアタッチするインスタンスの名前
  • ZONE: インスタンスを配置するゾーン
  • CURRENT_BOOT_DEVICE_NAME: インスタンスで使用されているブートディスクの名前。通常、これはインスタンスの名前と同じです。
  • REGION: リージョン ディスクを配置するリージョン
  • REGIONAL_DISK_NAME: ブートディスクとしてインスタンスにアタッチするリージョン ディスクの名前

省略可: 停止または障害のために、最初にアタッチしたインスタンスからリージョン ブートディスクを正常に切断できない場合は、リクエストの本文に "forceAttach": true を含めます。

リージョン ディスクの一覧と説明を取得する

構成済みのリージョン ディスクの一覧と、次のようなプロパティに関する情報を表示できます。次に例を示します。

  • ディスク ID
  • ディスク名
  • サイズ
  • ディスクタイプ
  • リージョン
  • ゾーンレプリカ

リージョン ディスクの詳細情報を表示するには、次のコマンドを使用します。

リージョン ディスクのサイズを変更する

リージョン ディスクを使用するインスタンスで、追加の保存容量が必要な場合は、ディスクのサイズを変更できます。実行中のインスタンスに接続しているかどうかにかかわらず、いつでもディスクをサイズ変更できます。データを固有のボリュームに分離する必要がある場合は、インスタンス用に複数のセカンダリ ディスクを作成します。Hyperdisk Balanced High Availability では、ディスクの IOPS とスループットの上限を増やすこともできます。

リージョン ディスクのサイズ変更コマンドは、ゾーンディスクのサイズ変更コマンドと非常によく似ています。ただし、ディスクのロケーションにはゾーンではなくリージョンを指定する必要があります。

ディスクサイズの拡張のみを行うことができ、縮小することはできません。ディスクサイズを縮小するには、小さいサイズの新しいディスクを作成する必要があります。サイズの大きい元のディスクを削除するまで、両方のディスクに対して課金されます。

リージョン ディスクを変更する手順については、以下をご覧ください。

次のステップ