クライアントサイドの指標の表示と管理

このページでは、クライアントサイドの指標の表示と管理について説明します。クライアントサイドの指標は、Spanner に対するクライアントの RPC リクエストに関するレイテンシ情報を提供します。

Spanner では、クライアントサイドの指標をサーバーサイドの指標とともに使用することで、パフォーマンスを最適化し、パフォーマンスの問題が発生した場合にトラブルシューティングを行うことができます。

クライアントサイドの指標は、アプリケーションがリクエストを送信してからアプリケーションがレスポンスを受信するまでの時間で測定されます。一方、サーバーサイドの指標は、Spanner がリクエストを受け取ってからデータの最後のバイトがクライアントに送信されるまでの時間で測定されます。

クライアントサイドの指標にアクセスする

クライアントサイドの指標は、次のクライアント ライブラリで使用できます。

  • Java バージョン 6.81.0 以降。
  • Go バージョン 1.71.0 以降。

クライアントサイドの指標は、Cloud Monitoring API を有効にすると使用できます。

Monitoring API を有効にする

クライアントサイドの指標は、Identity and Access Management(IAM)monitoring.timeSeries.create 権限が付与されているユーザーまたはサービス アカウントで使用できます。この権限は、次の Spanner IAM ロールに含まれています。

ロールの付与については、プロジェクト、フォルダ、組織へのアクセス権の管理をご覧ください。

必要な monitoring.timeSeries.create IAM 権限は、カスタムロールを使用して取得することもできます。

Metrics Explorer で指標を表示する

  1. Google Cloud コンソールで、[Metrics Explorer] ページに移動します。

    Metrics Explorer に移動

  2. プロジェクトを選択します。

  3. [指標を選択] をクリックします。

  4. spanner.googleapis.com/client を検索します。

  5. 指標を選択して、[適用] をクリックします。

指標のグループ化または集計の詳細については、メニューを使用してクエリを作成するをご覧ください。

公開された指標を表示するには、アプリケーションを 1 分以上実行する必要があります。

クライアントサイドの指標をオプトアウトする

OpenTelemetry を使用してカスタム クライアント指標をすでにキャプチャしている場合は、次のコードを使用して、クライアントサイドの指標の使用をオプトアウトできます。

Java

Spanner spanner =
  SpannerOptions.newBuilder()
    .setProjectId("test-project")
    .setBuiltInMetricsEnabled(false)
    .build()
    .getService();

Go

    client, err := spanner.NewClientWithConfig(ctx, database, spanner.ClientConfig{
    DisableNativeMetrics: true,
    })

費用

Cloud Monitoring でクライアントサイドの指標を表示するのに料金はかかりません。Monitoring API を使用すると、料金が発生する場合があります。詳細については、Google Cloud Observability の料金をご覧ください。

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