このページでは、pg_dump ツールを使用して AlloyDB データベースをカスタム形式のアーカイブ DMP ファイルにエクスポートし、後で pg_restore ツールを使用してインポートする方法について説明します。
エクスポートを実行する手順は次のとおりです。
DMP ファイルを保存する Cloud Storage バケットを作成します。
エクスポート オペレーションを実行するクライアント ホストを準備します。
DMP ファイルにデータベースをエクスポートします。
手順を実行するために作成したリソースをクリーンアップします。
始める前に
- 使用している Google Cloud プロジェクトで、オーナー(
roles/owner)または編集者(roles/editor)の IAM 基本ロールが必要です。あるいは、次の IAM 事前定義ロールが必要です。- AlloyDB 管理者(
roles/alloydb.admin)または AlloyDB 閲覧者(roles/alloydb.viewer) - Storage 管理者(
roles/storage.admin) - Compute インスタンス管理者(v1)(
roles/compute.instanceAdmin.v1)
- AlloyDB 管理者(
Cloud Storage バケットを作成する
AlloyDB データベースのあるプロジェクトとリージョンに Standard Storage Regional Storage バケットを作成します。
クライアント ホストを準備する
エクスポート オペレーションを実行するクライアント ホストを準備するには、データベースが配置されている AlloyDB プライマリ インスタンスに接続できる Compute Engine VM を作成し、その VM に pg_dump ツールと Google Cloud CLI をインストールします。
psql クライアントをインスタンスに接続するの手順に沿って、適切に接続され、
pg_dumpツールがインストールされた Compute Engine VM を作成します。これらの手順を行う場合は、作成する DMP ファイルに対応できる十分なローカル ストレージを Compute Engine VM に割り当ててください。gcloud CLI をインストールして、Cloud Storage バケットにコマンドラインからアクセスして DMP ファイルを作成できるようにします。
データベースをエクスポートする
データベースを DMP ファイルにエクスポートするには、データベースが存在する AlloyDB プライマリ インスタンスの IP アドレスを取得し、pg_dump ツールを使用します。
- 詳細を表示して、データベースが存在する AlloyDB プライマリ インスタンスの IP アドレスを取得します。
- Compute Engine VM に SSH で接続します。
コンソール
- Google Cloud コンソールで [VM インスタンス] ページに移動します。
- 仮想マシン インスタンスのリストで、作成したインスタンスの行の SSH をクリックします。

gcloud
gcloud compute sshコマンドを使用して、作成したインスタンスに接続します。gcloud compute ssh --project=PROJECT_ID --zone=ZONE VM_NAME
次のように置き換えます。
PROJECT_ID: インスタンスが含まれているプロジェクトの ID。ZONE: インスタンスが存在するゾーンの名前VM_NAME: インスタンスの名前。
- DMP ファイルにデータベースをエクスポートします。
pg_dump -h IP_ADDRESS -U postgres -F custom \ DB_NAME > DMP_FILE_NAME
postgresユーザーのパスワードを入力するよう求められます。IP_ADDRESS: プライマリ インスタンスの IP アドレス。-F custom: DMP ファイルの形式をカスタム形式のアーカイブに設定します。このアーカイブは、後でpg_restoreツールを使用してインポートできます。DB_NAME: エクスポートするデータベースの名前。DMP_FILE_NAME: クライアント ホストのローカル ファイル システムに作成する DMP ファイルのファイル名を指定します。
上記は、シンプルな
pg_dumpコマンドを示しています。このコマンドがサポートする幅広いオプションについては、PostgreSQL のドキュメントをご覧ください。 - DMP ファイルを、前に作成した Cloud Storage バケットにコピーします。
gcloud storage cp DMP_FILE_NAME gs://BUCKET_NAME
リソースのクリーンアップ
DMP ファイルのエクスポートが正常に完了したら、エクスポート手順で使用した Compute Engine VM を削除できます。
次のステップ
- CSV ファイルをエクスポートする方法を確認する。
- SQL ダンプファイルをエクスポートする方法を確認する。