エージェントを作成すると、次の 2 つのインテントが自動的に作成されます。
- Default Welcome Intent: エンドユーザーがエージェントとの会話を開始すると、このインテントにマッチングされます。
- Default Fallback Intent: エージェントがエンドユーザー入力を他のインテントと一致させない場合に一致します。
Default Welcome Intent
エンドユーザーがエージェントとの会話を開始すると、Default Welcome Intent にマッチングされます。このインテントでは、会話の開始にあたりエージェントがどのように動作するか、またはどのようなことを言うことができるかをエンドユーザーに知らせるレスポンスを返す必要があります。エージェントに合わせて、事前設定されているインテントのレスポンスをカスタマイズすることをおすすめします。
Default Welcome Intent は、次のいずれかの方法でマッチングされます。
- トレーニング フレーズのいずれか 1 つにマッチングされます。これは「hello」のような一般的な挨拶に事前設定されています。
- このインテントには Welcome イベントが含まれています。サポートされている統合を通じてエンドユーザーがエージェントとの会話を開始するときに、このイベントがトリガーされます。
Default Fallback Intent
Default Fallback Intent は、エージェントがエンドユーザー入力を他のインテントと一致させない場合に一致します。
音声入力に文字起こしされた音声が含まれていない場合、このインテントは一致しません。
このインテントには、各種の静的なテキスト レスポンスが自動的に構成されています。たとえば、「I didn't get that. Can you say it again?」といったものです。
事前設定されたテキスト レスポンスを変更するかネガティブ サンプルを追加して、フォールバック インテントをカスタマイズできます。
また、追加のフォールバック インテントも作成できます。
- Dialogflow ES コンソールに移動します。
- エージェントを選択します。
- 左側のサイドバーのメニューで [Intents] を選択します。
- ページ上部にあるオプション more_vert ボタンをクリックします。
- [Create Fallback Intent] を選択します。
フォールバック インテントのレスポンス
事前定義されているテキスト レスポンスを変更できますが、その場合は、入力を認識できなかったことがエンドユーザーに伝わるようなレスポンスにしてください。
ネガティブ サンプル
ネガティブ サンプルとして機能するトレーニング フレーズをフォールバック インテントに追加できます。エンドユーザーの表現がトレーニング フレーズとわずかに似ていても、それらの表現を通常のインテントにマッチングさせたくない場合があります。
たとえば、部屋予約サービスに「I'd like to book a room.」などのトレーニング フレーズが含まれているとします。一方で、エンドユーザーが部屋に関する本を購入したい場合、「I'd like to buy a book about rooms.」と言うかもしれません。このエンドユーザーの表現がインテントにマッチングしないようにするには、そのフレーズをネガティブ サンプルとして追加します。