スナップショット ジョブで作成された Persistent Disk(PD)ボリューム ディスク スナップショットは、 Google Cloudに保存されます。これらのバックアップ イメージは、バックアップ/リカバリ アプライアンスに依存していません。スナップショット ジョブの実行中に、アプライアンスはメタデータを OnVault プールにアップロードします。スナップショットを作成したアプライアンスが失われた場合や使用できない場合は、OnVault プールに保存されているメタデータを使用して、別のアプライアンスで復元できます。
これを実現するため、管理コンソールのユーザー インターフェースは、OnVault プールを使用して、管理対象アプライアンス間で永続ディスク スナップショット イメージをインポートすることをサポートしています。
所有権ありのインポート
画像をインポートする際に、所有権を取得するオプションがあります。このオプションを選択すると、メタデータのインポート先の機器に所有権が転送されます。所有権により、イメージを完全に制御できます(有効期限の設定など)。これは、元のアプライアンスが完全に失われ、新しいアプライアンスにバックアップの有効期限の責任を引き継がせたい場合にのみ指定する必要があります。元の Appliance がまだオンラインのときに [所有権を取得] を選択すると、バックアップ ジョブが失敗します。
Persistent Disk スナップショット イメージは、[ストレージ プール] ページと [アプリケーション] ページからインポートできます。
インポートした永続ディスク スナップショット イメージが不要になった場合や、誤ってインポートした場合は、削除できます。詳細については、インポートされた永続ディスク スナップショット イメージを削除するをご覧ください。
インポート アプライアンスを検証する
インポートを行う前に、次のことを知っておく必要があります。
- Compute Engine インスタンスのバックアップを作成したソース アプライアンスの名前。
- ソース アプライアンスがイメージ メタデータを保存した OnVault ストレージ プール。
- このメタデータをインポートするアプライアンスの名前。
次の手順に沿って、インポートを実行するアプライアンスが関連する OnVault プールにアクセスできることを確認します。
- [Manage] > [Storage Pools] に移動します。
- アプライアンス列から、インポートを実行するアプライアンスが認識しているすべての OnVault プールを特定します。
- メタデータを含む OnVault プールがリストされていることを確認します。移行元と移行先のアプライアンスが同じ管理コンソールで管理されている場合、プールは各アプライアンスに対して 1 回ずつ、2 回リストされます。
ストレージ プールがリストに表示されない場合は、まず OnVault プールの手順に沿って、プールをターゲット アプライアンスに追加する必要があります。
ストレージ プールから永続ディスク スナップショット イメージをインポートする
次の手順に沿って、ストレージ プールから永続ディスク スナップショット イメージをインポートします。
- [管理] をクリックし、プルダウン メニューから [ストレージ プール] を選択します。
- OnVault プールを右クリックし、プルダウン メニューから [Import PD Snapshot Images] を選択します。
- アクセスするバックアップの実行に使用されたアプライアンスを選択します。
- 必要な特定の Compute Engine インスタンスを選択するか、すべてのインスタンスをインポートします。
必要に応じて、[所有権を取得] オプションを選択します。所有権ありのインポートについては、所有権ありのインポートをご覧ください。
[インポート] をクリックすると、インポート オペレーションが開始されます。オペレーションが完了すると、メッセージが表示されます。
インポートが完了すると、アプリケーション イメージが [アクセス] ページにリモート スナップショットとして表示されます。
[アプリケーション] ページから永続ディスク スナップショット イメージをインポートする
App Manager の [Applications] ページから画像をインポートすると、選択したアプリの画像をすばやくインポートできるというメリットがあります。
次の手順に沿って、永続ディスク スナップショット イメージをインポートします。
バックアップと DR サービスの管理コンソールで、[App Manager] をクリックし、プルダウン メニューから [アプリケーション] を選択します。
[アプリケーション] ページが開きます。
OnVault Pool で保護されているアプリケーションを右クリックし、[PD スナップショット イメージをインポート] オプションを選択します。
[ターゲット アプライアンスを選択] プルダウン メニューから、インポートするイメージの対象となるアプライアンスを選択します。
必要に応じて、[所有権を取得] オプションを有効にします。所有権ありのインポートについては、所有権ありのインポートをご覧ください。
[インポート] をクリックすると、インポート オペレーションが開始されます。
オペレーションが完了すると、メッセージが表示されます。
インポートされた Persistent Disk スナップショット イメージを忘れる
インポートしたイメージが不要になった場合は、[Forget Imported PD Snapshot Images] オプションを使用して削除できます。
インポートした永続ディスク スナップショット イメージを削除する手順は次のとおりです。
[管理] をクリックし、プルダウン メニューから [ストレージ プール] を選択します。
[ストレージ プール] ページが開きます。
OnVault プールを右クリックし、プルダウン メニューから [Forget Imported PD Snapshot Images] を選択します。
移行元アプライアンスを選択します。
[削除] をクリックします。オペレーションが完了すると、リモート スナップショットが削除されます。タイムライン ビューに表示されなくなります。削除ジョブの進行状況は、[モニタリング] > [ジョブ] でモニタリングできます。