Cloud SQL のサービスレベル契約(SLA)では、「Google の合理的な制御が及ばない要因によって発生する」停止は除外されています。このページでは、Cloud SQL インスタンスの停止の原因になる可能性があり、除外されるユーザー制御構成の一部について説明します。
はじめに
Cloud SQL は、インスタンスの構成を可能な限り詳細に制御できるようにしています。これには、負荷やその他の構成パラメータに応じて、インスタンスのダウンタイムのリスクを高めるいくつかの構成も含まれます。インスタンスが異常になり、Cloud SQL が、このページで説明されているオペレーション制限に準拠していないと判断した場合、ダウンタイム期間は Cloud SQL の SLA の対象外になります(または SLA の対象としてカウントされません)。
このオペレーション制限のリストは、こうしたリスクが生じる構成、これらの構成を避ける方法、およびビジネス環境でそのような構成が必要な場合にリスクを軽減する方法をお知らせするために掲載しています。
除外される構成
除外される構成は、次のカテゴリに分類されます。
- 一般的な構成要件
- データベース フラグ値
- リソースの制約
一般的な構成要件
少なくとも 1 つの専用 CPU によって高可用性を実現するように構成された Cloud SQL インスタンスのみが Cloud SQL の SLA の対象となります。共有コア インスタンスとシングルゾーン インスタンスは、SLA の対象外です。
インスタンスが構成され、ワークロードでインスタンスが過負荷状態になる、またはインスタンスの復旧時間が長くなるように使用される場合、SLA は適用されません。
Cloud Monitoring でアラートとモニタリングを設定することを強くおすすめします。
データベース フラグ値
Cloud SQL では、データベース フラグを使用してインスタンスを構成できます。これらのフラグの一部(sync_binlog
や innodb_flush_log_at_trx_commit
など)は、インスタンスの安定性やデータの耐久性を損なう可能性がある設定になっている可能性があります。
構成可能なフラグとそのデフォルトの完全なリストについては、データベース フラグをご覧ください。
リソースの制約
SLA が適用されるようにするには、次のリソース制約を回避する必要があります。
- ストレージがいっぱいである: ディスク使用率が常に高く、ストレージの自動増加が有効になっていない場合、インスタンスはワークロードに適切なサイズではなく、SLA の対象外となる可能性があります。
- CPU が過負荷状態: CPU 使用率が常に高い場合、インスタンスはワークロードに適切なサイズではなく、SLA の対象外となる可能性があります。
- メモリの過負荷状態: メモリ使用量が常に高い場合、インスタンスはワークロードに適切なサイズではなく、SLA の対象外となる可能性があります。