このページでは、Google Cloud コンソール または gcloud CLI を使用して Filestore インスタンスを編集する方法について説明します。
作成後、Filestore インスタンスは次の方法で変更できます。
- 容量を増やす
- 次のサービス階層の容量を減らす。
- ゾーン
- リージョン
- エンタープライズ
- パフォーマンスを構成する(許可リスト登録済み GA)
- 説明を変更する
- IP ベースのアクセス制御ルールを管理する
- ラベルを管理する
- 詳細については、ラベルの管理をご覧ください。
容量のスケーリングの詳細については、容量をスケーリングするをご覧ください。
インスタンスの IP アドレスなど、特定の仕様は不変です。
インスタンスの編集手順
Google Cloud コンソール
Google Cloud コンソール を使用して Filestore インスタンスを編集するには、[インスタンスの編集] ページに移動し、インスタンスの説明の編集、IP ベースのアクセス制御ルールの管理、ファイル共有パフォーマンスのスケーリングを行います。
Google Cloud コンソールで、Filestore インスタンス ページに移動します。
編集するインスタンスのインスタンス ID をクリックします。
[インスタンスの詳細] ページで、[編集] をクリックして [インスタンスの編集] ページに移動します。
必要に応じて、インスタンスの説明、IP ベースのアクセス制御ルール、容量を変更します。詳細については、インスタンスの作成をご覧ください。
[保存] をクリックします。
gcloud
準備
gcloud CLI を使用するには、Google Cloud CLI をインストールするか Google Cloud コンソールに組み込まれている Cloud Shell を使用する必要があります。
インスタンスを編集するための gcloud
コマンド
Filestore インスタンスを編集するには、instances
update
コマンドを実行します。IP ベースのアクセス制御の構成ルールを更新する必要がある場合は、--flags-file
フラグを使用して、JSON 構成ファイルを指定する必要があります。この方法を選択した場合、--file-share
フラグはすでに JSON 構成ファイルに含まれているため、使用する必要はありません。
gcloud filestore instances update instance-id
--[project="project-id"]
--[location=location]
--[file-share=name="file-share-name",capacity=file-share-size]
--[description="instance-description"]
--[flags-file=file-name.json]
ここで
- instance-id は、編集する Filestore インスタンスのインスタンス ID です。
project-id は、Filestore インスタンスを含む Google Cloud プロジェクトのプロジェクト ID です。Filestore インスタンスが
gcloud
デフォルト プロジェクトにある場合は、このフラグを省略できます。デフォルトのプロジェクトを設定するには、次のコマンドを実行します。gcloud config set project project-id
location は、Filestore インスタンスが存在するロケーションです。リージョン インスタンスとエンタープライズ インスタンスの場合は、リージョンを指定します。その他のすべてのインスタンスの場合は、ゾーンを指定します。サポートされているゾーンのリストを取得するには、
gcloud filestore zones list
コマンドを実行します。Filestore インスタンスがgcloud
デフォルト ゾーンにある場合は、このフラグを省略できます。デフォルト ゾーンを設定するには、次のコマンドを実行します。gcloud config set filestore/zone zone
file-share-name は、Filestore インスタンスから提供されるファイル共有の名前です。インスタンスの作成後は、ファイル共有名を変更できません。
file-share-size は、ファイル共有に使用する新しいサイズです。
GiB
(デフォルト)またはTiB
を使用して、整数でファイル共有サイズを指定できます。使用可能な割り当てを確認するには、Google Cloud Console の [割り当て] ページに移動します。
instance-description は、Filestore インスタンスの説明であり、省略可能です。
file-name は、IP ベースのアクセス制御用の json 構成ファイルの名前です。
json 構成ファイルの例:
{ "--file-share": { "capacity": "4096", "name": "my_vol", "nfs-export-options": [ { "access-mode": "READ_WRITE", "ip-ranges": [ "10.0.0.0", "10.2.0.0" ], "squash-mode": "ROOT_SQUASH", "anon_uid": 1003, "anon_gid": 1003 }, { "access-mode": "READ_ONLY", "ip-ranges": [ "10.0.1.0/28" ], "squash-mode": "NO_ROOT_SQUASH" } ], } }
ここで
- ip-rangesは、アクセスを許可する IP アドレスまたは範囲です。複数の IP アドレスまたは IP アドレス範囲を指定するには、カンマで区切ります。次のサービス階層だけが、重複する IP アドレス範囲の構成設定をサポートしています。
- ゾーン
- リージョン
- Enterprise
- access-mode は、IP アドレスが ip-range 内にあるクライアントに付与するアクセスレベルです。値は
READ_WRITE
またはREAD_ONLY
のいずれかに設定できます。デフォルト値はREAD_WRITE
です。 - squash-mode の値は
ROOT_SQUASH
またはNO_ROOT_SQUASH
に設定できます。ROOT_SQUASH
では、IP アドレスが ip-range 内のクライアントへのルートレベル アクセスが排除され、NO_ROOT_SQUASH
では、ルートアクセスが有効にされます。デフォルト値はNO_ROOT_SQUASH
です。 - anon_uid は、
anon_uid
にマッピングするユーザー ID の値です。デフォルト値は65534
です。 - anon_gid は、
anon_gid
にマッピングするグループ ID の値です。デフォルト値は65534
です。
- ip-rangesは、アクセスを許可する IP アドレスまたは範囲です。複数の IP アドレスまたは IP アドレス範囲を指定するには、カンマで区切ります。次のサービス階層だけが、重複する IP アドレス範囲の構成設定をサポートしています。
例
次の例では、ファイル共有サイズを 3 TiB
に増やして nfs-server
インスタンスを更新します。
gcloud filestore instances update nfs-server --zone=us-central1-c --file-share=name="vol1",capacity=3TiB
```
次のステップ
- 別のインスタンスを作成する。
- Filestore ファイル共有を Compute Engine VM インスタンスにマウントする。
- Filestore CSI ドライバを使用して Filestore インスタンスにアクセスする。
- 容量をスケーリングする