ログと指標の表示

このページでは、Network Connectivity Center のログと指標、ルーター アプライアンスの指標について説明します。

Router アプライアンスのロギングは Cloud Router によって処理されます。詳細については、Cloud Router のログと指標の表示をご覧ください。

指標の仕組み

local_resource_type ラベルは、Google Cloud 側でのモニタリング対象リソースのデータ転送バイト数を報告します。つまり、スポークに接続しているリソースが別の Google Cloud リソースにトラフィックを送信すると、このラベルで報告されます。

local_resource_type ラベルには、次のいずれかの値が設定されます。

  • GCE_VM - Compute Engine 仮想マシン(VM)の値
  • VPN - HA VPN ゲートウェイの値
  • ICA - Interconnect 接続用の VLAN アタッチメントの値
  • OTHER - 他のすべてのリソースに対するトラフィックの値
  • ROUTER_APPLIANCE - Router アプライアンス インスタンスの値

local_resource_typeVPNICA、または ROUTER_APPLIANCE の場合、指標ではデータ転送情報が報告されます。データ転送の詳細については、Network Connectivity Center の概要をご覧ください。

ログ

Network Connectivity Center ハブからは、Logging にログが送信されます。ハイブリッド スポークは常に Cloud Router を使用するため、Cloud Router のログと指標のドキュメントをご覧ください。

ログの表示方法

Network Connectivity Center のログを表示するには、次の手順に沿って操作します。

Console

  1. Google Cloud Console で、[ログ エクスプローラ] ページに移動します。

    [ログ エクスプローラ] に移動

  2. Network Connectivity Center のすべてのログを表示するには、最初のプルダウン メニューで、スポークに接続されたスポーク リソースの指標を選択します(例: HA VPN)。

    1 つのハブのログだけを表示するには、メニューでハブ名を 1 つ選択します。

    ブール型のログフィールドは、通常、フィールド値が true の場合にのみ表示されます。ブール値のフィールドが false の場合、そのフィールドはログに表示されません。

    ログフィールドには UTF-8 文字エンコードが適用されます。UTF-8 以外の文字列は、疑問符に置き換えられます。

ルーティング ログ

Network Connectivity Center リソースログに関しては、ログベースの指標のシンクを構成できます。

Network Connectivity Center のログは、Logging によって 30 日間だけ保存されます。それよりも長い期間ログを保持するには、ログをルーティングする必要があります。

Network Connectivity Center のログは、分析用に Pub/Sub または BigQuery にルーティングできます。

ログの内容

Network Connectivity Center のログエントリには、ハブのモニタリングとデバッグに役立つ次の種類の情報が含まれています。

  • 重大度、プロジェクト ID、プロジェクト番号、タイムスタンプなど、ほとんどの Google Cloud ログで表示される一般情報。
  • ログエントリによって異なるその他の情報。

モニタリング指標

Network Connectivity Center のスポークに関する指標の表示やアラートの作成を行うには、Cloud Monitoring を使用します。

Monitoring の事前定義されたダッシュボードに加えて、カスタム ダッシュボードを作成して、アラートをセットアップし、Monitoring API を使用して指標をクエリできます。

Network Connectivity Center のモニタリング指標

connectivity_hub リソースタイプについては、次の指標が Monitoring に報告されます。

次の表の指標はすべて、ユーザー ペイロードを測定します。トランスポートとネットワーク プロトコルのヘッダーを含む、カプセル化されたトラフィックではなく、ユーザーが送信したバイト数を測定します。また、トランスポートの種類によっては、トラフィックがトランスポートの一部として圧縮されることがあります。

指標名 Monitoring API の指標名 説明
Interconnect の下り(外向き)バイト数 networking.googleapis.com/interconnect_attachment/egress_bytes_count Google Cloud から VLAN アタッチメントを介して Google Cloud の外部のロケーション(オンプレミス ホストや他のクラウド プロバイダなど)に送信されたバイト数(ユーザー ペイロード)を示します。60 秒ごとにサンプリングされます。サンプリング後、データは最長 5 分間表示されません。
Interconnect の上り(内向き)バイト数 networking.googleapis.com/interconnect_attachment/ingress_bytes_count Google Cloud の外部のロケーション(オンプレミス ホストやその他のクラウド プロバイダなど)から VLAN アタッチメント経由で Google Cloud に送信されたバイト数(ユーザー ペイロード)を示します。60 秒ごとにサンプリングされます。サンプリング後、データは最長 150 秒間表示されません。
VPN トンネルの下り(外向き)バイト数 networking.googleapis.com/vpn_tunnel/egress_bytes_count HA VPN トンネル経由で Google Cloud からトンネルの反対側に送信されたバイト数(ユーザー ペイロード)を示します。60 秒ごとにサンプリングされます。サンプリング後、データは最長 150 秒間表示されません。
VPN トンネルの上り(内向き)バイト数 networking.googleapis.com/vpn_tunnel/ingress_bytes_count トンネルの反対側から HA VPN トンネルを介して Google Cloud に送信されたバイト数(ユーザー ペイロード)を示します。60 秒ごとにサンプリングされます。サンプリング後、データは最長 150 秒間表示されません。
Router アプライアンスの下り(外向き)バイト数 networking.googleapis.com/router_appliance/gateway/egress_bytes_count Router アプライアンス インスタンスを介して Google Cloud の外部のロケーションに送信されたバイト数(ユーザー ペイロード)を示します(例: オンプレミス ホストやクラウド プロバイダなどへの送信)。60 秒ごとにサンプリングされます。サンプリング後、データは最長 150 秒間表示されません。
Router アプライアンスの上り(内向き)バイト数 networking.googleapis.com/router_appliance/gateway/ingress_bytes_count Google Cloud の外部から、Router アプライアンス インスタンスに送信されたバイト数(ユーザー ペイロード)を示します(例: オンプレミス ホストまたは他のクラウド プロバイダなどからの送信)。60 秒ごとにサンプリングされます。サンプリング後、データは最長 150 秒間表示されません。

Metrics Explorer で指標を表示する

Metrics Explorer で Monitoring 指標を表示するには、次の手順に沿って操作します。

コンソール

Metrics Explorer を使用してモニタリング対象リソースの指標を表示するには、次の操作を行います。

  1. Google Cloud コンソールで、[Metrics Explorer] ページに移動します。

    Metrics Explorer に移動

    検索バーを使用してこのページを検索する場合は、小見出しが [Monitoring] の結果を選択します。

  2. [指標] 要素の [指標を選択] メニューを開いてフィルタバーに「networking」と入力し、サブメニューを使用して特定のリソースタイプと指標を選択します。
    1. [有効なリソース] メニューでリソースを選択します。
    2. 指標を選択するには、[有効な指標カテゴリ] メニューと [有効な指標] メニューを使用します。指標のリストについては、Network Connectivity Center の指標リストをご覧ください。
    3. [適用] をクリックします。
  3. 表示から時系列を削除するには、[フィルタ] 要素を使用します。

  4. 時系列を結合するには、[集計] 要素のメニューを使用します。たとえば、ゾーンに基づいて VM の CPU 使用率を表示するには、最初のメニューを [平均] に設定し、2 番目のメニューを [ゾーン] に設定します。

    [集計] 要素の最初のメニューが [未集計] に設定されている場合は、すべての時系列が表示されます。[集計] 要素のデフォルト設定は、選択した指標タイプによって決まります。

  5. 割り当てと、1 日に 1 つのサンプルを報告するその他の指標については、次の操作を行います。
    1. [表示] ペインで、[ウィジェット タイプ] を [積み上げ棒グラフ] に設定します。
    2. 期間は少なくとも 1 週間に設定します。

カスタム ダッシュボードを定義する

Network Connectivity Center 指標のカスタムの Monitoring ダッシュボードを作成するには、次の手順に沿って操作します。

Console

  1. Google Cloud Console で、[Monitoring] ページに移動します。

    [Monitoring] に移動

  2. [ダッシュボード] を選択し、[CREATE DASHBOARD] を選択します。

  3. [グラフを追加] をクリックします。

  4. グラフにタイトルを付けます。

  5. 指標とフィルタを選択します。指標の [Resource type] は [Connectivity Hub] です。

  6. [保存] をクリックします。

次のステップ