JSONThreatProtection ポリシー

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ポリシー アイコン

内容

配列や文字列など JSON のさまざまな構造に制限を指定して、内容レベルの攻撃によるリスクを最小限に抑えます。

このポリシーは拡張可能なポリシーです。Apigee ライセンスによっては、このポリシーの使用によって費用や使用量に影響する場合があります。ポリシータイプと使用量への影響については、ポリシータイプをご覧ください。

動画: JSONThreatProtection ポリシーでコンテンツ レベルの攻撃から API を保護する方法の詳細については、短い動画をご覧ください。

動画: Apigee クロスクラウド API プラットフォームに関する短い動画をご覧ください。

要素リファレンス

要素リファレンスでは、JSONThreatProtection ポリシーの要素と属性について説明します。

<JSONThreatProtection async="false" continueOnError="false" enabled="true" name="JSON-Threat-Protection-1">
   <DisplayName>JSONThreatProtection 1</DisplayName>
   <ArrayElementCount>20</ArrayElementCount>
   <ContainerDepth>10</ContainerDepth>
   <ObjectEntryCount>15</ObjectEntryCount>
   <ObjectEntryNameLength>50</ObjectEntryNameLength>
   <Source>request</Source>
   <StringValueLength>500</StringValueLength>
</JSONThreatProtection>

<JSONThreatProtection> 属性

<JSONThreatProtection async="false" continueOnError="false" enabled="true" name="JSON-Threat-Protection-1"> 

次の表に、すべてのポリシーの親要素に共通する属性を示します。

属性 説明 デフォルト 要否
name

ポリシーの内部名。name 属性の値には、英字、数字、スペース、ハイフン、アンダースコア、ピリオドを使用できます。この値は 255 文字を超えることはできません。

管理 UI プロキシ エディタで <DisplayName> 要素を追加して、ポリシーのラベルに使用する別の自然言語名を指定することもできます。

なし 必須
continueOnError

ポリシーが失敗したときにエラーを返す場合は、false に設定します。これは、ほとんどのポリシーで想定される動作です。

ポリシーが失敗した後もフローの実行を続行する場合は、true に設定します。関連項目:

false 省略可
enabled

ポリシーを適用するには、true に設定します。

ポリシーを無効にするには、false に設定します。ポリシーがフローに接続されている場合でも適用されません。

true 省略可
async

この属性は非推奨となりました。

false 非推奨

<DisplayName> 要素

管理 UI プロキシ エディタで name 属性と一緒に使用して、ポリシーのラベルに使用する自然言語名を指定します。

<DisplayName>Policy Display Name</DisplayName>
デフォルト

なし

この要素を省略した場合、ポリシーの name 属性の値が使用されます。

要否 省略可
タイプ 文字列

<ArrayElementCount> 要素

配列の最大要素数を指定します。

<ArrayElementCount>20</ArrayElementCount>
デフォルト: この要素を指定しないか、負の整数を指定した場合、システムは制限を適用しません。
要否: 省略可
型: 整数

<ContainerDepth> 要素

コンテナ(オブジェクトか配列)の入れ子の深さの最大値を指定します。たとえば、オブジェクトを入れたオブジェクトの配列は、深さ 3 です。

<ContainerDepth>10</ContainerDepth>
デフォルト: この要素を指定しないか、負の整数を指定した場合、システムはいかなる制限も適用しません。
要否: 省略可
型: 整数

<ObjectEntryCount> 要素

オブジェクトに許可される最大エントリ数を指定します。

<ObjectEntryCount>15</ObjectEntryCount>
デフォルト: この要素を指定しないか、負の整数を指定した場合、システムはいかなる制限も適用しません。
要否: 省略可
型: 整数

<ObjectEntryNameLength> 要素

オブジェクトのプロパティ名の最大文字列長を指定します。

<ObjectEntryNameLength>50</ObjectEntryNameLength>
デフォルト: この要素を指定しないか、負の整数を指定した場合、システムは制限を適用しません。
要否: 省略可
型: 整数

<Source> 要素

JSON ペイロード攻撃に対してスクリーニングされるメッセージ。通常、クライアント アプリからのインバウンド リクエストを検証する必要があるため、これは一般的に request に設定されます。message に設定すると、この要素ではリクエスト フローに接続されたときにリクエスト メッセージが自動的に評価され、レスポンス フローに接続されたときにレスポンス メッセージが評価されます。

<Source>request</Source>
デフォルト: request
要否: 省略可
型:

文字列。

(有効な値: request、response、message)

<StringValueLength> 要素

文字列の最大長を指定します。

<StringValueLength>500</StringValueLength>
デフォルト: この要素を指定しないか、負の整数を指定した場合、システムは制限を適用しません。
要否: 省略可
型: 整数

エラー リファレンス

このセクションでは、このポリシーによってエラーがトリガーされたときに返される障害コードとエラー メッセージ、Apigee によって設定される障害変数について説明します。これは、障害に対処する障害ルールを作成するうえで重要な情報です。詳細については、ポリシーエラーについて知っておくべきこと障害の処理をご覧ください。

ランタイム エラー

このエラーは、ポリシーの実行時に発生することがあります。

障害コード HTTP ステータス 原因 修正
steps.jsonthreatprotection.ExecutionFailed 500 JSONThreatProtection ポリシーは、さまざまな種類の ExecutionFailed エラーをスローできます。エラーのほとんどは、ポリシーで設定された特定のしきい値を超えた場合に発生します。これらのエラーには、オブジェクト エントリ名の長さオブジェクト エントリ数配列要素数コンテナの深さ文字列値の長さなどがあります。このエラーは、ペイロードに無効な JSON オブジェクトが含まれている場合にも発生します。
steps.jsonthreatprotection.SourceUnavailable 500 このエラーは、<Source> 要素で指定された メッセージ変数が次のいずれかである場合に発生します。
  • 範囲外(ポリシーが実行されている特定のフローで使用できない)
  • 有効な値(requestresponsemessage)のいずれでもない
steps.jsonthreatprotection.NonMessageVariable 500 このエラーは、<Source> 要素がメッセージ型以外の変数に設定されている場合に発生します。

デプロイエラー

なし。

障害変数

このポリシーがエラーをトリガーした場合は、次の変数が設定されます。詳細については、ポリシーエラーについて知っておくべきことをご覧ください。

変数 説明
fault.name="fault_name" fault_name は、上記のランタイム エラーの表に記載されている障害の名前です。障害名は、障害コードの最後の部分です。 fault.name Matches "SourceUnavailable"
jsonattack.policy_name.failed policy_name は、障害が発生したポリシーのユーザー指定の名前です。 jsonattack.JTP-SecureRequest.failed = true

エラー レスポンスの例

{
  "fault": {
    "faultstring": "JSONThreatProtection[JPT-SecureRequest]: Execution failed. reason: JSONThreatProtection[JTP-SecureRequest]: Exceeded object entry name length at line 2",
    "detail": {
      "errorcode": "steps.jsonthreatprotection.ExecutionFailed"
    }
  }
}

障害ルールの例

<FaultRule name="JSONThreatProtection Policy Faults">
    <Step>
        <Name>AM-CustomErrorResponse</Name>
        <Condition>(fault.name Matches "ExecutionFailed") </Condition>
    </Step>
    <Condition>(jsonattack.JPT-SecureRequest.failed = true) </Condition>
</FaultRule>

スキーマ

使用上の注意

XML ベースのサービスのように、JSON(JavaScript Object Notation)をサポートする API は、コンテンツ レベルの攻撃に対して脆弱です。単純な JSON 攻撃では、JSON パーサーに過剰な負荷をかける構造を使用してサービスをクラッシュさせ、アプリケーション レベルの DoS 攻撃を引き起こそうとします。どの設定も省略可能で、潜在的な脆弱性に対するサービス要件を最適化するよう調整する必要があります。

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