有効なサービス
- ユーザーがマネージド サービスを使用できるようにするには、まずそのサービスをサービス ユーザー プロジェクトに対して有効にする必要があります。サービス ユーザー プロジェクト に対してマネージド サービスを有効にすると、ユーザーがそのサービスを利用できるようになり、Google Cloud コンソールにモニタリング ページが追加されます。また、プロジェクトで課金が有効にされている場合は、サービスに対する課金が有効になります。
マネージド サービス
マネージド サービスは、API などの明確に定義されたインターフェースからサービスにアクセスできるようにします。ユーザーはマネージド サービスにアクセスするときに、基盤となるリソース(サービスを実装するコンピューティングやストレージなど)を管理する必要はありません。
たとえば、Compute Engine と Cloud SQL を使用してデータ ストレージ サービスを構築し、API としてユーザーに提供できます。ユーザーはその API のみを利用します。ユーザーはマネージド サービスがどのよう実装されているかを知らず、それを意識することはありません。マネージド サービスのことを単に「サービス」と呼ぶこともあります。
オペレーション
Service Infrastructure では、オペレーションという汎用的なコンセプトを使用して、API 呼び出しやリソース使用状況などのマネージド サービスのアクティビティを表します。各オペレーションはマネージド サービスと特定のサービス ユーザーに関連付けられます。また、オペレーションごとに、どのようなオペレーションなのかを説明する一連のプロパティ(API メソッド名やリソース使用量など)があります。
限定公開サービス
限定公開サービスは、Cloud Endpoints を使用して作成された API など、その特定のサービスを明示的に共有しているユーザーやグループのメンバーのみが有効にできます。
限定公開サービスは、パブリック IP アドレスまたはプライベート IP アドレス(RFC 1918)を介した接続に関係するものではありません。
公開サービス
公開 API とサービスは、すべてのユーザーに対してグローバルに表示されます。パブリック Google Cloud API とサービスの例には、BigQuery API、Cloud Storage、Cloud Monitoring API などがあります。すべての公開 API の一覧については、Cloud API をご覧ください。
公開サービスは、パブリック IP アドレスまたはプライベート IP アドレス(RFC 1918)を介した接続に関係するものではありません。
サービス構成
各マネージド サービスは、名前、タイトル、RPC API の定義、REST API の定義、ドキュメント、認証など、幅広い機能を対象に含むサービス構成によって記述されます。
マネージド サービスの構成を変更するには、更新されたサービス構成を公開する必要があります。詳細については、サービス構成の管理をご覧ください。
Service Management API では、OpenAPI 仕様(以前は Swagger 仕様と呼ばれていたもの)を公開することもできます。この仕様は対応するサービス構成に自動的に変換されます。
サービス ユーザー
- マネージド サービスが有効にされていてそのサービスの API を利用できる Google Cloud プロジェクトの所有者(ユーザーやユーザー グループなど)。1 つのマネージド サービスを多くのサービス ユーザーが利用できます。
Service Consumer Management API
- Service Consumer Management には、マネージド サービスのユーザーとの関係を管理できるユーティリティがあります。たとえば、テナンシー ユニットの作成や管理が可能です。
Service Control API
- Service Control API は、一連のマネージド サービスとそのオペレーションを扱い、オペレーションを続行できるかどうかのチェックや完了したオペレーションの確認に使用されます。詳細については、Service Infrastructure の概要をご覧ください。
Service Management API
- Service Management API は、マネージド サービスとサービス構成の作成やライフサイクルを管理します。Service Management API を使用して、Google Cloud でマネージド サービスをロールアウト、公開、更新します。これにより、ユーザーがマネージド サービスを検索、有効化、使用できるようになります。
サービス プロデューサー
- マネージド サービスの公開や維持管理を行う Google Cloud プロジェクトの所有者(ユーザーやユーザー グループなど)。各マネージド サービスは 1 つのサービス プロデューサーによって所有されます。
サービス ロールアウト
サービス ロールアウトは、Service Management API によってサービス構成が Google Cloud Platform にどのようにデプロイされ、それらの構成がどのように適用されるかを定義します。これにより、同時にデプロイする複数のサービス構成バージョンと、それらの使用方法を示す戦略を指定できます。
Service Management API ではサービス ロールアウトの履歴が保管されているので、以前の構成バージョンにロールバックできます。サービス構成をロールバックするには、以前送信したロールアウト レコードのクローンを作成する新しいロールアウトを開始します。
Service Usage API
- Google Cloud プロジェクトの API を一覧表示、有効化、無効化するため、マネージド サービスの開発者とユーザーにメソッドを提供します。
テナント プロジェクト
- テナント プロジェクトでは、ある 1 つのサービス ユーザーに専用のマネージド サービス リソースをホストできます。 テナンシー ユニットには複数のテナント プロジェクトを含めることができます。
テナンシー ユニット
- テナンシー ユニットは、マネージド サービスのデプロイに使用されるサービス単位かつサービス ユーザー単位の独立した環境を提供します。新しいユーザーがサービスの使用を開始したら、そのサービス ユーザーに固有のすべてのリソースを 1 つのテナンシー ユニットで作成できます。サービス ユーザー単位で個別のテナンシー ユニットを作成すると、ユーザーのデータを確実に分離できます。ユーザーがサービスの使用を停止した場合、テナンシー ユニットを削除することで、そのユーザーのデータが確実に削除されます。テナンシー ユニットの詳細については、テナンシー ユニットのスタートガイドをご覧ください。