このページでは、Google Cloud でホストされ、外部 IP アドレスを持つ Compute Engine 仮想マシン(VM)インスタンスに HA VPN ゲートウェイを接続する方法について説明します。
この手順では、次の HA VPN リソースを作成します。
- HA VPN ゲートウェイ
- ピア VPN ゲートウェイ
- ピア VPN ゲートウェイから各 VM インスタンスへの VPN トンネルのペア(高可用性を確保するため)。
Cloud VPN の詳細については、次のリソースをご覧ください。
このトポロジの図については、HA VPN から複数のゾーンの Compute Engine VM インスタンスと HA VPN から Compute Engine VM インスタンスをご覧ください。
Cloud VPN を設定する前に検討すべきベスト プラクティスについては、ベスト プラクティスをご覧ください。
Cloud VPN の詳細については、Cloud VPN の概要をご覧ください。
このページで使用している用語の定義については、主な用語をご覧ください。
始める前に
Google Cloud での動的ルーティングの仕組みを確認します。
ピア VPN ゲートウェイが Border Gateway Protocol(BGP)をサポートしていることを確認します。
外部 IP アドレスを持つ Compute Engine VM が 1 つまたは 2 つあることを確認します。
Google Cloud で次の項目を設定すると、Cloud VPN を簡単に構成できます。
- Sign in to your Google Cloud account. If you're new to Google Cloud, create an account to evaluate how our products perform in real-world scenarios. New customers also get $300 in free credits to run, test, and deploy workloads.
-
In the Google Cloud console, on the project selector page, select or create a Google Cloud project.
-
Make sure that billing is enabled for your Google Cloud project.
- Install the Google Cloud CLI.
-
To initialize the gcloud CLI, run the following command:
gcloud init
-
In the Google Cloud console, on the project selector page, select or create a Google Cloud project.
-
Make sure that billing is enabled for your Google Cloud project.
- Install the Google Cloud CLI.
-
To initialize the gcloud CLI, run the following command:
gcloud init
-
Google Cloud CLI を使用している場合は、次のコマンドを使用してプロジェクト ID を設定します。このページの
gcloud
の説明では、コマンド発行前にプロジェクト ID を設定済みであることを前提としています。gcloud config set project PROJECT_ID
-
次のコマンドを実行して、すでに設定されているプロジェクト ID を表示することもできます。
gcloud config list --format='text(core.project)'
カスタム VPC ネットワークとサブネットの作成
HA VPN ゲートウェイとトンネルペアを作成する前に、HA VPN ゲートウェイが存在するリージョンに Virtual Private Cloud(VPC)ネットワークと少なくとも 1 つのサブネットを作成します。
- カスタムモードの VPC ネットワーク(推奨)を作成するには、カスタムモードの VPC ネットワークの作成をご覧ください。
- サブネットを作成するには、サブネットの操作をご覧ください。
HA VPN ゲートウェイで IPv6 を有効にするには、VPC の作成時に IPv6 内部アドレスの割り当てを有効にする必要があります。また、IPv6 内部アドレスを使用するようにサブネットを構成する必要があります。
サブネット内の VM でも IPv6 を構成する必要があります。
- 内部 IPv6 アドレスを持つカスタムモードの VPC ネットワークを作成するには、デュアルスタック サブネットを少なくとも 1 つ含むカスタムモードの VPC ネットワークを作成するをご覧ください。
- IPv6 を有効にしたサブネットを作成するには、デュアルスタック サブネットの追加をご覧ください。
- 既存のサブネットで IPv6 を有効にするには、IPv4 サブネットをデュアル スタックのサブネットに変換するをご覧ください。
- IPv6 を有効にした VM を作成するには、インスタンスとインスタンス テンプレート用の IPv6 の構成をご覧ください。
VPC サブネットは、内部 IPv6 アドレスを使用するように構成する必要があります。gcloud CLI を使用する場合は、--ipv6-access-type=INTERNAL
フラグを使用してサブネットを構成します。Cloud Router は、外部 IPv6 アドレス(--ipv6-access-type=EXTERNAL
)を使用するように構成されているサブネットのルートを動的にアドバタイズしません。
VPC ネットワークとサブネットで内部 IPv6 の範囲を使用する方法については、内部 IPv6 の仕様をご覧ください。
このドキュメントの例では、VPC グローバル ダイナミック ルーティング モードも使用しています。このモードは次のように動作します。
- Cloud Router のすべてのインスタンスは、学習した
to on-premises
ルートを VPC ネットワーク内のすべてのサブネットに適用します。 - VPC ネットワーク内のすべてのサブネットへのルートは、オンプレミス ルーターと共有されます。
Compute Engine VM インスタンスへの HA VPN ゲートウェイとトンネルを作成する
HA VPN ゲートウェイ、ピア VPN ゲートウェイ リソース、トンネル、BGP セッションを作成するには、このセクションの手順に沿って操作してください。
コンソール
VPN 接続を初めて作成する場合は、VPN 設定ウィザードを使用します。VPN 設定ウィザードには、HA VPN ゲートウェイ、ピア VPN ゲートウェイ リソース、トンネル、BGP セッションの作成に必要なすべての構成手順が含まれています。
Cloud HA VPN ゲートウェイを作成する
Google Cloud コンソールで、[VPN] ページに移動します。
- ゲートウェイを初めて作成する場合は、[VPN 接続を作成] をクリックします。
- 既存の Cloud VPN リソースがある場合は、[VPN 設定ウィザード] をクリックします。
[高可用性(HA)VPN] を選択します。
[続行] をクリックします。
VPN ゲートウェイ名を指定します。
[ネットワーク] リストで、既存のネットワークまたはデフォルト ネットワークを選択します。
[リージョン] リストで、Compute Engine VM が配置されているリージョンを選択します。
VPN ゲートウェイのスタックタイプとして [IPv4(シングルスタック)] または [IPv4 と IPv6(デュアルスタック)] を選択します。
[作成して続行] をクリックします。
コンソール ページにゲートウェイ情報が表示されます。それぞれのゲートウェイ インターフェースに 2 つの外部 IP アドレスが自動的に割り振られます。今後の構成手順のために、ゲートウェイ構成の詳細をメモします。
VPN トンネルを追加する
- [ピア VPN ゲートウェイ] リストで、[外部 IP アドレスのある Compute Engine VM] を選択します。
[ピア VPN ゲートウェイの名前] リストで、既存のピア ゲートウェイを選択するか、[新しいピア VPN ゲートウェイを作成する] をクリックします。
既存のゲートウェイを選択すると、Google Cloud コンソールは、ピア ゲートウェイで構成したピア インターフェースの数に基づいて、構成するトンネルの数を選択します。
ピア ゲートウェイを作成するには、次の操作を行います。
- ピア VPN ゲートウェイの名前を指定します。
- [ピア VPN ゲートウェイ インターフェース] セクションで、1 つまたは 2 つのインターフェースを選択します。各 Compute Engine VM インスタンスにトンネルのペアを接続できます。このトポロジの例については、HA VPN トポロジをご覧ください。
- 各ピア VPN インターフェースのフィールドに、そのインターフェースに使用する外部 IP アドレスを指定します。
[Cloud Router] リストで、次のオプションを指定して Cloud Router を選択または作成します。
- 新しい Cloud Router を作成するには、以下を指定します。
- 名前
- 説明(省略可)
- 新しいルーターの Google ASN
ネットワーク内の他の場所で使用されていない任意のプライベート ASN(
64512
~65534
、4200000000
~4294967294
)を使用できます。Google ASN は同じ Cloud Router のすべての BGP セッションで使用され、後からの変更はできません。- ルーターを作成するには、[作成] をクリックします。
[VPN トンネル] セクションで各項目を開き、作成した VPN トンネルの詳細を入力します。
- [関連付けられているピア VPN ゲートウェイ インターフェース] セクションで、このトンネルと HA VPN インターフェースに関連付けるピア VPN ゲートウェイ インターフェースと IP アドレスの組み合わせを選択します。このインターフェースは実際のピアルーターのインターフェースと一致させる必要があります。
- トンネルの名前を指定します。
- [説明](省略可)を指定します。
- IKE バージョンを指定します。ピアルーターが IKEv2 をサポートしている場合は、デフォルト設定の IKEv2 をおすすめします。IPv6 トラフィックを許可するには、IKEv2 を選択する必要があります。
- 事前共有キー(共有シークレット)を使用して IKE 事前共有キーを指定します。このキーは、ピア ゲートウェイに作成するパートナー トンネル用の事前共有キーに対応させる必要があります。ピア VPN ゲートウェイで事前共有キーをまだ構成しておらず、これから生成する場合は、[生成してコピー] をクリックします。事前共有キーは VPN トンネルの作成後に取得できないため、安全な場所に記録してください。
- [完了] をクリックします。
- [VPN の作成] ページの残りのトンネル ダイアログでトンネル作成手順を繰り返します。
すべてのトンネルを構成したら、[作成して続行] をクリックします。
BGP セッションを構成する
- [BGP セッションを構成] をクリックして、Cloud Router に BGP セッションを設定します。BGP セッションの作成については、BGP セッションの作成をご覧ください。
- [BGP 構成を保存] をクリックします。
コンソールのページが更新され、HA VPN ゲートウェイ、ピア VPN ゲートウェイ、Cloud VPN トンネルに関する情報が表示されます。
gcloud
HA VPN ゲートウェイの作成
HA VPN ゲートウェイを作成するには、次のコマンドを実行します。ゲートウェイが作成されると、2 つの外部 IPv4 アドレスが自動的に割り振られます(各ゲートウェイ インターフェースに 1 つ)。
gcloud compute vpn-gateways create GW_NAME \ --network=NETWORK \ --region=REGION \ [--stack-type=IP_STACK]
次のように置き換えます。
GW_NAME
: ゲートウェイの名前NETWORK
: Google Cloud ネットワークの名前REGION
: ゲートウェイとトンネルを作成する Google Cloud リージョンIP_STACK
: 省略可。使用する IP スタック。IPV4_ONLY
またはIPV4_IPV6
を指定します。このフラグを指定しない場合、デフォルトのスタックタイプはIPV4_ONLY
です。
作成するゲートウェイは、次の出力例のようになります。各ゲートウェイ インターフェースに外部 IPv4 アドレスが自動的に割り当てられます。
Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/vpnGateways/ha-vpn-gw-a]. NAME INTERFACE0 INTERFACE1 NETWORK REGION ha-vpn-gw-a 203.0.113.16 203.0.113.23 network-a us-central1
ピア VPN ゲートウェイ リソースを作成する
高可用性のニーズに応じて、1 つまたはペアのピア VPN ゲートウェイ リソースを作成できます。
最初のピア VPN ゲートウェイを作成するには、次のコマンドを実行します。
gcloud compute external-vpn-gateways create PEER_GW_NAME1 \ --interfaces 0=PEER_GW_IP_0,1=PEER_GW_IP_1
2 つ目のピア VPN ゲートウェイを作成するには、次のコマンドを実行します。
gcloud compute external-vpn-gateways create PEER_GW_NAME2 \ --interfaces 0=PEER_GW_IP_1,1=PEER_GW_IP_0
次のように置き換えます。
PEER_GW_NAME1
: 最初のピア VPN ゲートウェイを表す名前PEER_GW_NAME2
: 2 番目のピア VPN ゲートウェイを表す名前PEER_GW_IP_1
: 最初の Compute Engine 仮想マシンの外部 IP アドレスPEER_GW_IP_0
: 2 番目の Compute Engine 仮想マシンの外部 IP アドレス
作成したピア VPN ゲートウェイ リソースは次の例のようになります。PEER_GW_IP_0
と PEER_GW_IP_1
は Compute Engine 仮想マシンの外部 IP アドレスを示しています。
Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/externalVpnGateways/peer-gw]. NAME INTERFACE0 INTERFACE1 peer-gw-1 203.0.113.16 203.0.113.23 Peer-gw-2 203.0.113.23 203.0.113.16
Cloud Router を作成する
Cloud Router を作成するには、次のコマンドを実行します。
gcloud compute routers create ROUTER_NAME \ --region=REGION \ --network=NETWORK \ --asn=GOOGLE_ASN
次のように置き換えます。
ROUTER_NAME
: Cloud VPN ゲートウェイと同じリージョン内の Cloud Router の名前REGION
: ゲートウェイとトンネルを作成する Google Cloud リージョンNETWORK
: Google Cloud ネットワークの名前GOOGLE_ASN
: ピア ネットワークでまだ使用していないプライベート ASN(64512
~65534
、4200000000
~4294967294
)。この Google ASN は同じ Cloud Router のすべての BGP セッションに使用され、後で変更できません。
出力は次のようになります。
Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/routers/router-a]. NAME REGION NETWORK router-a us-central1 network-a
VPN トンネルを追加する
HA VPN ゲートウェイのインターフェースごとに 2 つずつ、合計 4 つの VPN トンネルを作成します。VPN トンネルを作成する場合は、先に作成した外部 VPN ゲートウェイとして VPN トンネルのピア側を指定します。
一方の VPN トンネルは外部 VPN ゲートウェイの interface 0
に接続し、もう一方の VPN トンネルは外部 VPN ゲートウェイの interface 1
に接続する必要があります。
gcloud compute vpn-tunnels create TUNNEL_NAME_IF0 \ --peer-external-gateway=PEER_GW_NAME1 \ --peer-external-gateway-interface=PEER_EXT_GW_IF0 \ --region=REGION \ --ike-version=IKE_VERS \ --shared-secret=SHARED_SECRET \ --router=ROUTER_NAME \ --vpn-gateway=GW_NAME \ --interface=INT_NUM_0
gcloud compute vpn-tunnels create TUNNEL_NAME_IF1 \ --peer-external-gateway=PEER_GW_NAME1 \ --peer-external-gateway-interface=PEER_EXT_GW_IF1 \ --region=REGION \ --ike-version=IKE_VERS \ --shared-secret=SHARED_SECRET \ --router=ROUTER_NAME \ --vpn-gateway=GW_NAME \ --interface=INT_NUM_1
gcloud compute vpn-tunnels create TUNNEL_NAME_IF2 \ --peer-external-gateway=PEER_GW_NAME2 \ --peer-external-gateway-interface=PEER_EXT_GW_IF0 \ --region=REGION \ --ike-version=IKE_VERS \ --shared-secret=SHARED_SECRET \ --router=ROUTER_NAME \ --vpn-gateway=GW_NAME \ --interface=INT_NUM_1
gcloud compute vpn-tunnels create TUNNEL_NAME_IF3 \ --peer-external-gateway=PEER_GW_NAME2 \ --peer-external-gateway-interface=PEER_EXT_GW_IF1 \ --region=REGION \ --ike-version=IKE_VERS \ --shared-secret=SHARED_SECRET \ --router=ROUTER_NAME \ --vpn-gateway=GW_NAME \ --interface=INT_NUM_1
次のように置き換えます。
TUNNEL_NAME_IF0
、TUNNEL_NAME_IF1
、TUNNEL_NAME_IF2
、TUNNEL_NAME_IF3
: トンネルの名前。ゲートウェイ インターフェース名を含めてトンネルに名前を付けると、後でトンネルを識別するために役立ちます。PEER_GW_NAME
: 前に作成した外部ピア ゲートウェイの名前PEER_EXT_GW_IF0
、PEER_EXT_GW_IF1
: 前に外部ピア ゲートウェイで構成したインターフェース番号IKE_VERS
:1
(IKEv1 の場合)または2
(IKEv2 の場合)。可能であれば、IKE バージョンは IKEv2 を使用してください。ピア ゲートウェイで IKEv1 を使用する必要がある場合は、--ike-version 2
を--ike-version 1
に置き換えます。IPv6 トラフィックを許可するには、IKEv2 を指定する必要があります。SHARED_SECRET
: 事前共有キー(共有シークレット)。これは、ピア ゲートウェイに作成するパートナー トンネル用の事前共有キーに対応させる必要があります。推奨事項については、強力な事前共有キーの生成をご覧ください。GW_NAME
: HA VPN ゲートウェイの名前INT_NUM_0
: 前に作成した HA VPN ゲートウェイの最初のインターフェースの番号0
INT_NUM_1
: 前に作成した HA VPN ゲートウェイの 2 番目のインターフェースの番号1
省略可:
--vpn-gateway-region
は、HA VPN ゲートウェイが動作するリージョンです。--region
と同じ値になります。指定しない場合、このオプションが自動的に設定されます。このオプションは、このコマンド呼び出しのデフォルトの compute または region プロパティ値をオーバーライドします。コマンド出力は次の例のようになります。
Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/vpnTunnels/tunnel-a-to-on-prem-if-0]. NAME REGION GATEWAY VPN_INTERFACE PEER_GATEWAY PEER_INTERFACE tunnel-a-to-on-prem-if-0 us-central1 ha-vpn-gw-a 0 peer-gw 0 Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/vpnTunnels/tunnel-a-to-on-prem-if-1]. NAME REGION GATEWAY VPN_INTERFACE PEER_GATEWAY PEER_INTERFACE tunnel-a-to-on-prem-if-1 us-central1 ha-vpn-gw-a 1 peer-gw 1 Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/vpnTunnels/tunnel-a-to-on-prem-if-0]. NAME REGION GATEWAY VPN_INTERFACE PEER_GATEWAY PEER_INTERFACE tunnel-a-to-on-prem-if-2 us-central1 ha-vpn-gw-b 0 peer-gw 0 Created [https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/vpnTunnels/tunnel-a-to-on-prem-if-1]. NAME REGION GATEWAY VPN_INTERFACE PEER_GATEWAY PEER_INTERFACE tunnel-a-to-on-prem-if-3 us-central1 ha-vpn-gw-b 1 peer-gw 1
BGP セッションを構成する
BGP セッションの作成については、BGP セッションの作成をご覧ください。
API
Cloud HA VPN ゲートウェイを作成する
HA VPN ゲートウェイを作成するには、vpnGateways.insert
メソッドを使用して POST
リクエストを行います。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/vpnGateways { "name": "ha-vpn-gw-a", "network": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/networks/network-a", "stackType": "IPV4_IPV6" }
stackType
フィールドは省略可能です。有効な値は IPV4_IPV6
または IPV4_ONLY
のみです。stackType
を指定しない場合、デフォルトは IPV4_ONLY
です。
ピア VPN ゲートウェイ リソースを作成する
外部 VPN ゲートウェイ リソースを作成するには、externalVpnGateways.insert
メソッドを使用して POST
リクエストを行います。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/externalVpnGateways { "name": "my-peer-gateway", "interfaces": [ { "id": 0, "ipAddress": "192.0.2.1" }, { "id": 1, "ipAddress": "192.0.2.2" } { "id": 1, "ipAddress": "192.0.2.2" }, { "id": 0, "ipAddress": "192.0.2.1" } ], "redundancyType": "FOUR_IPS_REDUNDANCY" }
2 つのインターフェースを持つ 1 つのピア VPN ゲートウェイを作成するか、それぞれ 1 つのインターフェースを持つ 2 つの外部 VPN ゲートウェイを作成する場合は、TWO_IPS_REDUNDANCY
の設定を使用します。4 つのインターフェースを持つピア VPN ゲートウェイを作成するには、インターフェース ID と ipAddress
の 4 つのインスタンスを指定し、FOUR_IPS_REDUNDANCY
の redundancyType
を使用します。
Cloud Router を作成する
Cloud Router を作成するには、routers.insert
メソッドを使用して POST
リクエストを行います。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/routers { "name": "router-a", "network": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/networks/network-a" }
VPN トンネルを追加する
HA VPN ゲートウェイのインターフェースごとに 2 つずつ、合計 4 つの VPN トンネルを作成するには、vpnTunnels.insert
メソッドを使用して POST
リクエストを行います。99.9% の稼働時間 SLA を取得するには、HA VPN ゲートウェイの各インターフェースにトンネルを作成する必要があります。
最初のトンネルを作成するには、次のコマンドを実行します。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/vpnTunnels { "name": "ha-vpn-gw-a-tunnel-0", "ikeVersion": 2, "peerExternalGateway": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/externalVpnGateways/my-peer-gateway", "peerExternalGatewayInterface": 0, "router": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/routers/router-a", "sharedSecret": "SHARED_SECRET", "vpnGateway": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/vpnGateways/ha-vpn-gw-a", "vpnGatewayInterface": 0 }
このトンネルに関連付けられた BGP セッションで IPv6 を有効にする場合、
ikeVersion
に2
を指定する必要があります。他のトンネルを作成するには、次のパラメータを変更してこのコマンドを繰り返します。
name
peerExternalGatewayInterface
sharedSecret
またはsharedSecretHash
(必要に応じて)vpnGatewayInterface
: 他の HA VPN ゲートウェイ インターフェースの値に変更します。この例では、1
に変更します。
BGP セッションを構成する
BGP セッションの作成については、BGP セッションの作成をご覧ください。
API
HA VPN ゲートウェイの完全な構成を作成するには、次のセクションの API コマンドを使用します。このセクションで使用されるすべてのフィールド値はサンプル値です。
HA VPN ゲートウェイを作成するには、vpnGateways.insert
メソッドを使用して POST
リクエストを行います。
POST https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/vpnGateways { "name": "ha-vpn-gw-a", "network": "https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/networks/network-a", "stackType": "IPV4_IPV6" }
stackType
フィールドは省略可能です。有効な値は IPV4_IPV6
または IPV4_ONLY
のみです。stackType
を指定しない場合、デフォルトは IPV4_ONLY
です。
構成を確認する
Console
構成を確認するには、[まとめとリマインダー] ページに移動します。
- このページの [まとめ] セクションには、HA VPN ゲートウェイとピア VPN ゲートウェイのプロファイルに関する情報が一覧表示されます。各 VPN トンネルについて、VPN トンネルのステータス、BGP セッション名、BGP セッションのステータス、MED 値(アドバタイズされたルート優先度)が表示されます。
- このページの [リマインダー] セクションには、Cloud VPN とピア VPN 間の完全な VPN 接続を確立するために必要な手順が一覧表示されます。
- このページの情報を確認したら、[OK] をクリックします。
gcloud
Cloud Router の構成を確認する手順は次のとおりです。
Cloud Router によって選択された BGP IP アドレスを一覧表示します。既存の Cloud Router に新しいインターフェースを追加した場合、そのインターフェースの BGP IP アドレスは最も大きいインデックス番号付きでリストされます。BGP IP アドレス
peerIpAddress
を使用してピア VPN ゲートウェイを構成します。gcloud compute routers get-status ROUTER_NAME \ --region=REGION \ --format='flattened(result.bgpPeerStatus[].name, result.bgpPeerStatus[].ipAddress, result.bgpPeerStatus[].peerIpAddress)'
2 つの Cloud VPN トンネル(インデックス
0
とインデックス1
)を管理する Cloud Router の予想される出力は、次の例のようになります。GOOGLE_BGP_IP_0
は Cloud VPN ゲートウェイinterface 0
上のトンネルの Cloud Router インターフェースの BGP IP アドレスを表します。PEER_BGP_IP_0
はピアの BGP IP アドレスを表します。GOOGLE_BGP_IP_1
は Cloud VPN ゲートウェイinterface 1
上のトンネルの Cloud Router インターフェースの BGP IP アドレスを表します。PEER_BGP_IP_1
はピアの BGP IP アドレスを表します。
result.bgpPeerStatus[0].ipAddress: 169.254.0.1 GOOGLE_BGP_IP_0 result.bgpPeerStatus[0].name: bgp-peer-tunnel-a-to-on-prem-if-0 result.bgpPeerStatus[0].peerIpAddress: 169.254.0.2 PEER_BGP_IP_0 result.bgpPeerStatus[1].ipAddress: 169.254.1.1 GOOGLE_BGP_IP_1 result.bgpPeerStatus[1].name: bgp-peer-tunnel-a-to-on-prem-if-1 result.bgpPeerStatus[1].peerIpAddress: 169.254.1.2 PEER_BGP_IP_1
次のコマンドを使用して、Cloud Router の構成の完全なリストを取得することもできます。
gcloud compute routers describe ROUTER_NAME \ --region=REGION
完全なリストは次の例のようになります。
bgp: advertiseMode: DEFAULT asn: 65001 bgpPeers: - interfaceName: if-tunnel-a-to-on-prem-if-0 ipAddress: 169.254.0.1 name: bgp-peer-tunnel-a-to-on-prem-if-0 peerAsn: 65002 peerIpAddress: 169.254.0.2 - interfaceName: if-tunnel-a-to-on-prem-if-1 ipAddress: 169.254.1.1 name: bgp-peer-tunnel-a-to-on-prem-if-1 peerAsn: 65004 peerIpAddress: 169.254.1.2 creationTimestamp: '2018-10-18T11:58:41.704-07:00' id: '4726715617198303502' interfaces: - ipRange: 169.254.0.1/30 linkedVpnTunnel: https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/vpnTunnels/tunnel-a-to-on-prem-if-0 name: if-tunnel-a-to-on-prem-if-0 - ipRange: 169.254.1.1/30 linkedVpnTunnel: https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/vpnTunnels/tunnel-a-to-on-prem-if-1 name: if-tunnel-a-to-on-prem-if-1 kind: compute#router name: router-a network: https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/global/networks/network-a region: https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1 selfLink: https://www.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/us-central1/routers/router-a
API
Cloud Router の構成を確認するには、routers.getRouterStatus
メソッドを使用して GET
リクエストを行います。リクエストの本文は空にします。
GET https://compute.googleapis.com/compute/v1/projects/PROJECT_ID/regions/REGION/routers
次のステップ
- ピア VPN ゲートウェイで許可される IP アドレスを制御する。ピア VPN ゲートウェイの IP アドレスを制限するをご覧ください。