コード変換のスピンオーバー データセット

5.16.0 リリース以降、Mainframe Connector は、qsam decode コマンドと qsam encode コマンドを使用して、トランスコード プロセス中に発生したすべてのエラーをログに記録するテーブルを作成します。このテーブルはスピルオーバー データセットと呼ばれます。スピルオーバー データセットの出力形式は次のいずれかです。

  • Optimized Row Columnar(ORC)ファイル
  • キュー方式の順次アクセス方式(QSAM)ファイル

この情報を使用して、トランスコード プロセスの監査やデバッグを行うことができます。

qsam decode によって作成されたスピルオーバー データセット

デコード プロセスの一環として、qsam decode コマンドは次のスキーマを持つスピルオーバー データセットを作成します。

フィールド名 タイプ 説明
number エラーが発生したレコード番号。最初のレコードはレコード 1 です。レコード番号が使用できない場合は、-1 が使用されます。
フィールド string デコードに失敗したフィールドの完全な名前。
エラー string レコードのデコードが失敗した原因となったエラー。
記録 bytes レコード全体。

qsam encode によって作成されたスピルオーバー データセット

エンコード プロセスの一環として、qsam encode コマンドは次のスキーマを持つスピルオーバー データセットを作成します。QSAM ファイルの場合は、可変レコード長が 1, 024 以上のファイルを使用することをおすすめします。

フィールド名 タイプ 説明
number エラーが発生したレコード番号。最初のレコードはレコード 1 です。エンコード元によっては、一貫した行番号が提供されない場合があります。この場合、行は -1 です。
フィールド string エンコードに失敗したフィールドの完全な名前。
エラー string レコードのエンコードが失敗した原因となったエラー。
記録 string レコード全体が JSON としてエンコードされます。