BigQuery パイプラインの概要

BigQuery パイプラインを使用すると、BigQuery データ処理を自動化して効率化できます。パイプラインを使ってコードアセットをスケジュールして順番に実行することで、効率の向上と手作業の削減を実現できます。

概要

パイプラインには Dataform を使用します。

1 つのパイプラインは、次の 1 つまたは複数のコードアセットで構成されます。

パイプラインを使用して、コードアセットの実行をスケジュールできます。たとえば、SQL クエリを毎日実行するようにスケジュールし、最新のソースデータでテーブルを更新することで、ダッシュボードを強化できます。

複数のコードアセットを含むパイプラインでは、実行する順序を定義します。たとえば、ML モデルをトレーニングするには、SQL クエリでデータを準備し、その後のノートブックでそのデータを使用してモデルをトレーニングするワークフローを作成できます。

機能

パイプラインでは、次のことができます。

制限事項

パイプラインには次のような制限があります。

  • パイプラインは Google Cloud コンソールでのみ使用できます。
  • パイプラインを保存するリージョンは、パイプラインの作成後に変更することはできません。詳細については、コードアセットにデフォルトのリージョンを設定するをご覧ください。
  • ユーザーまたはグループには、選択したパイプラインへのアクセス権を付与できますが、パイプライン内の個々のタスクへのアクセス権は付与できません。

サポートされているリージョン

すべてのコードアセットは、コードアセットのデフォルトのリージョンに保存されます。デフォルトのリージョンを更新すると、それ以降に作成されるすべてのコードアセットのリージョンが変更されます。

次の表に、パイプラインを利用できるリージョンの一覧を示します。

リージョンの説明 リージョン名 詳細
アフリカ
ヨハネスブルグ africa-south1
南北アメリカ
コロンバス us-east5
ダラス us-south1 リーフアイコン 低 CO2
アイオワ us-central1 リーフアイコン 低 CO2
ロサンゼルス us-west2
ラスベガス us-west4
モントリオール northamerica-northeast1 リーフアイコン 低 CO2
北バージニア us-east4
オレゴン us-west1 リーフアイコン 低 CO2
サンパウロ southamerica-east1 リーフアイコン 低 CO2
サウス カロライナ us-east1
アジア太平洋
香港 asia-east2
ジャカルタ asia-southeast2
ムンバイ asia-south1
ソウル asia-northeast3
シンガポール asia-southeast1
シドニー australia-southeast1
台湾 asia-east1
東京 asia-northeast1
ヨーロッパ
ベルギー europe-west1 リーフアイコン 低 CO2
フランクフルト europe-west3 リーフアイコン 低 CO2
ロンドン europe-west2 リーフアイコン 低 CO2
マドリッド europe-southwest1 リーフアイコン 低 CO2
オランダ europe-west4 リーフアイコン 低 CO2
トリノ europe-west12
チューリッヒ europe-west6 リーフアイコン 低 CO2
中東
ドーハ me-central1
ダンマーム me-central2

割り当てと上限

BigQuery パイプラインには、Dataform の割り当てと上限が適用されます。

料金

BigQuery パイプライン タスクの実行により、BigQuery でコンピューティングとストレージの料金が発生します。詳細については、BigQuery の料金をご覧ください。

ノートブックを含むパイプラインでは、デフォルトのマシンタイプに基づいて Colab Enterprise ランタイムの料金が発生します。料金の詳細については、Colab Enterprise の料金をご覧ください。

BigQuery パイプラインは、実行ごとに Cloud Logging を使用してロギングされます。BigQuery パイプラインの実行では、ロギングが自動的に有効になります。このため、Cloud Logging の料金が発生する場合があります。詳細については、Cloud Logging の料金をご覧ください。

次のステップ